ピアチェンツァ Piacenza

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Piacenza カヴァッリ広場のゴティコ
Piacenza カヴァッリ広場のゴティコ

 ピアチェンツァ (Piacenza)は、エミリア・ロマーニャ州ピアチェンツァ県の県都である。

 多くの歴史ある宮殿や邸宅、庭園がある芸術都市である。

 

 

アクセス

 ミラノから東南に向かい、車でも電車でも1時間ほどで到着します。ちょうど中間地点のローディ (Lodi)は、小さいながらも大聖堂がある町として有名です。

  → ローディ Lodi の項を参照ください。

 

 電車を利用した場合には、ピアチェンツァ駅は町の東にありますので、中心に行くは駅前のマルゲリータ・ガーデン (Giardini Margherita)を通り、西に向かうことになります。中心までは歩いても遠くありません。駅からは大聖堂 (Cattedrale di Piacenza)を目指して行くのが分かりやすいと思います。

 

 マルゲリータ・ガーデン南側のジューリオ・アルベローニ通り (Via Giulio Alberoni)を西に向かいます。通りは途中でローマ通り (Via Roma)に合流します。レニャーノ通り (Via Legnano)で左折すると、ドゥオモ広場 (Piazza Duomo)に出ます。町には標識がありますので、迷うことはありません。

 

 町中は道が狭く、車の乗り入れ禁止のところもあり、一方通行が多いので、車で訪れた場合には、周辺の良く整備された駐車場に停めて歩いて散策することになります。

 

 

Piacenza ラヌッチョ2世 (Ranuccio)騎馬像
Piacenza ラヌッチョ2世 (Ranuccio)騎馬像

歴 史

 ピアチェンツァは紀元前3世紀のローマが帝国になる前から、北方からの侵略を護ると共に北に進出するためにローマ軍の駐屯地としてポー (Po)川流域に建設された植民都市として発展してきた古い町です。

 

 町は城壁で囲まれていましたが、現在でもその城壁の一部と城門を見ることができます。その後ローマの植民都市建設は進み、BC.189年にはエミリア地方の中心にボローニャ (Bologna)が建設され、BC.187年にはピアチェンツァからリミニ (Rimini)まで、エミリア街道 (Via Aemilia)が建設されています。

 

町を歩く

 ドゥオモの前には広場があり、その広場を囲むようにしてレストランや花屋が並び、華やかな雰囲気を醸し出しています。両脇に洒落た店が並ぶメインストリートの9月20日通り (Via XX Settembre)や、並行して走る狭いソプラムロ通り (Via Sopramuro)を抜けると、町の中心地であるカヴァッリ広場 (Piazza dei Cavalli)に出ます。

 

 カヴァッリ広場のゴティコと呼ばれる屋敷は、現在市庁舎になっていますが、元はスコットランド出身でシャルルマーニュ大帝に仕えていた兵士の子孫で、アルベルト (Albelto Scoto)の屋敷でした。建物の下部はカッラーラ産の白大理石で、上部は煉瓦積み造りになっており、素晴らしい色彩のコントラストを見せています。

 

 正面の左側にはパルマ・ピアチェンツァ公国のアレッサンドロ (Alessandor )と右側にラヌッチョ2世 (Ranuccio)の騎馬像が置かれています。この広場はピアチェンツァの中心にあり、観光の目玉となっている場所です。二体の騎馬像を見比べるのも興味深いと思います。

Piacenza 博物館 (Musei Civici di Palazzo Farnese)
Piacenza 博物館 (Musei Civici di Palazzo Farnese)

 町の北に位置する、ファルネーゼ宮殿 (Palazzo Farnese)は現在市立博物館 (Musei Civici di Palazzo Farnese)になっており、武具、馬車、陶器、工芸品、フレスコ画、などファルネーゼ家に関連する美術品が多く展示され、内容も充実しています。ボッティチェッリ作、「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」の傑作があります。

 

 旧市街にはロマネスク様式やルネサンス様式の聖堂が多くあり、コンパクトにまとまった清潔で安心して散策のできる町です。

 

 旧市街の中は広くはないので、歩いて回ることができます。しかし見どころが多いので、宿泊して見学することをお勧めします。カヴァッリ広場のすぐ隣には高級ホテルがありますが、宿は市外に点在しており、市内にはほとんどありませんので、宿泊には若干苦労します。

 

 

その他の情報

1. MarcoStucchi.com (イタリア各地の360°画像のサイト)より

 市立美術館「Musei Civici di Palazzo Farnese」の360°パノラマ画像

 https://www.marcostucchi.com/Articoli/PalazzoFarnese/index.html

 操作方法:

  (1) 画面左下の「360」をクリックすると「360°パノラマモード」になります。

  (2) マウスの動作が逆の場合 → 右クリックして上から3つ目の「Change Controlemode」を選択。

  (3) 通常表示モードに戻るには、ブラウザの「戻る」をクリック。

 

 

2. Piacenza市公式Webサイトpiacere(喜び) Piacenza」(日本語)

 https://www.comune.piacenza.it/piacere-piacenza?set_language=ja

 

  上記サイトの「フォトギャラリー」も充実

  https://www.comune.piacenza.it/piacere-piacenza/multimedia/galleria-immagini

  24枚の写真とその説明がスライドショーで見られます。 

 

  「Piacenza探訪」街歩きガイドPDF(日本語 全15ページ) もあります。

  https://www.comune.piacenza.it/piacere-piacenza/guide-e-cartine/guide/discover%20piacenza%20-%20japanese%20-%202015.pdf

  (PDFファイルですので、右クリックして「ファイルを保存」でローカルに保存してご覧ください)

 

  Piacenzaの郷土料理のレシピ(前菜からデザートまで)が出ています。

  https://www.comune.piacenza.it/piacere-piacenza/enogastronomia/ricette

 

 

 3. イタリア政府観光局のサイト (http://www.enit.it/ja/)

 エミリア・ロマーニャ州のPDFダウンロードサイト↓

 http://www.enit.it/ja/sediestere/asia/tokyo/brochure/category/84-brochurestokyoemiliaromagna.html

 →「Piacenza探訪 (Piacenza市制作のものと同じ)」の他に、「ピアチェンツァ南部・ポー川流域観光とグルメ街道 (英語)」「ピアチェンツァ~ピアチェンツァの丘にあるワイン街道とグルメ街道 (英語)」「ピアチェンツァ県サイクリングルート (英語)」「ピアチェンツァ県 宿泊施設リスト」「ピアチェンツァとその周辺マップ」のPDFがあります。

 

 

 4. こちらも見逃せない。

  「JAPAN-ITALY Travel On-line」「市長が語る我が町観光自慢」→「ピアチェンツァ市長 ロベルト・レッジ氏

 

Piacenza市制作の観光案内Video (英語、15分) 最初の4分ほどは「歴史」、次からは「アート」で、聖堂が出てきます。ファルネーゼ宮殿の博物館も。

1. Duomo (Santa Maria Assunta e Santa Giustina) 大聖堂

 

 ピアチェンツァ=ボッビオ司教座が置かれています。当初は聖ジャスティナ (Santa Giustina)聖堂の跡地に建設されたとされますが、1117年の大地震で崩壊し、1122年から1233年にかけ再建されたロマネスク様式の聖堂です。

 

 聖堂は長さが85mあり、パルマやモデナの大聖堂より長く、左側の鐘楼は70mを超える高さを誇っています。

 

 

 正面入り口の上には6.85mの大きな薔薇窓があり、両脇には半円柱形の片蓋柱が走り、左右に入口がある均整の取れた構造をしています。

 中央の入口はアーチ型に柱がせり出してきており、一番前の独立した円柱は二頭の向き合うライオンが支えています。

 ティンパヌムには聖母が描かれ、その上の楣 (まぐさ)石にはキリストの公生涯が浮き彫りされています。

 その上のアーチの周囲には黄道十二宮の浮彫が施されています。

 中央には左右に太陽と月を従えた神の手の浮彫があります。

 正面左側の入口の楣石にはキリストの生誕に関する浮彫があります。左から受胎告知、御訪問、聖母マリアとヨセフ、キリストと羊とロバ、羊飼いへのお告げ、聖母子と東方三王、と並びます。

 

 その上のアーチには中央に神の子羊が彫られ、更に左上に福音書記者聖ヨハネが、右側に洗礼者聖ヨハネの半立体像があります。

 右側の入口の楣石にはキリストの洗礼の場面の浮彫があります。左からキリストの神殿奉献、エジプト逃避、キリストの洗礼、キリストへの3つの誘惑、が並びます。

 その上の中央は花飾りで、左上には旧約聖書から預言者エノー (Enoch)が、右側に同じくエリア (Elijah)の半立体像が見られます。

 

 それらの浮彫彫刻はモデナの大聖堂の正面を飾る浮彫彫刻の制作者のウィリジェルモ (Wiligelmo)とニコロ (Nicolo )によるものです。

 

 → Duomo (Santa Maria Assunta e San Geminiano) モデナ大聖堂 を参照ください。

 中央入口の円柱を支えるライオンと異なり、入口の門柱を背中で支える人物像が見られますが、この像はイタリア語でスティロフェーロ (stiroferro=石を支える者)と呼ばれ、人間の犯した罪により、罰として聖堂の重みを永遠に支えることを表象しています。

 

 このように人が柱を支える像もまた多くの聖堂の入口で見ることができます。

 

 この他にも、聖書を題材とした場面が多数浮彫されていますので、外面の浮彫を見てから中に入ることをお勧めします。

 聖堂内部は三廊式の大きな聖堂で、柱頭は11世紀末から12世紀初頭に制作された彫刻で飾られています。

 中央主祭壇には金色に輝く大きな一面衝立が置かれています。

 

 1443年のアントニオ・ブルレンゴ (Antonio Burlengo)とバルトロメオ (Battolommeo da Groppallo)作の立像で、最下段中央の聖母の上にキリストが、その両側には三層になって多くの聖人が並び、両脇の尖塔上には左に大天使が、右には聖母の立像があり、受胎告知の場面を表しています。

 アプシスにはステンドグラスがはめ込まれた窓があり、その下にはオルガンが置かれています。

 

 上の天蓋には「聖母被昇天」が、その上段には「聖母戴冠」が描かれ、ドームには天空に舞う多くの聖人と天使が描かれています。グエルチーノ (Guelcino)の作品です。

 身廊の右二番目の柱にはマントを広げて庇護する聖母のフレスコ画や玉座の聖母子など14世紀から16世紀に制作されたフレスコ画が残っています。

 中央主祭壇右手の説教壇の四隅には福音書記者の表象の彫刻が見られますが、その下にもロマネスク様式の柱頭飾りが見られます。

 左側廊と右側廊の祭壇にも多くのフレスコ画が描かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公式Webサイト「La Cattedrale di Piacenza」

https://cattedralepiacenza.it/ (伊語:Google翻訳でご覧ください)

 博物館 (Kronos Museo della Cattedrale)の案内もあります。

 

 

Piacenza市公式Webサイト「piacere(喜び), Piacenza

ピアチェンツァ大聖堂 Duomo di Piacenza (日本語)

2. San Donnino 聖ドンニーノ聖堂

 

 町の中心にある市庁舎前のカヴァッリ広場 (Piazza dei Cavalli)からエマニュエーレ2世通り (Corso Vittorio Emanuele II)を進むと左側に見えて来ます。

 

聖フランチェスコ聖堂 (San Francesco)の南西80mほどのところです。

 12世紀に建設されています。

 フィデンツァ (Fidenza)の聖人の聖ドンニーノを奉じた聖堂です。

 

 → 聖ドンニーノについては、フィデンツァ (Fidenza)Duomo (San Donnino) 大聖堂 の項を参照ください。

 

 

 四本の片蓋柱の中ほどに、向かって右から、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ、を表象する浮彫彫刻が施されています。

 

 ロマネスク・ロンゴバルド様式の聖堂に良く見られる、切妻型の屋根と正面中央を横断してアーチ型の飾りが施されています。

 中央の入口の上のティンパヌムには聖ドンニーノの殉教の場面が浮き彫りになっています。

 その上には薔薇窓が一カ所あり、上にはアーチ型飾り窓が、片蓋柱の両脇にもアーチ型の飾り窓があります。

 

 

 

 

 聖堂内は三廊式で、左右壁には礼拝堂があります。

3. San Francesco 聖フランチェスコ聖堂

 

 町の中心の市庁舎前のカヴァッリ広場(Piazza Cavalli)の東にあります。訪問しやすい場所です。正面は西面しています。

 

 1278年に建立されたラテン十字型のロンゴバルド・ゴティック様式の聖堂です。正面は一段と高くなっており、入口の上には15世紀に追加された大きな薔薇窓があります。

 

 両脇の片蓋柱の脇には尖塔型アーチの窓があり、上には丸く窓のように、壁が開けられています。

 

 

 正面入り口の上のティンパヌムには「聖痕を受ける聖フランチェスコ」の浮彫があります。

 聖堂内は三廊式です。

 ボローニャ (Bologna)の聖フランシスコ聖堂 (San Francesco)の構造を踏襲しており、内陣の後ろを聖母子や聖フランチェスコ、洗礼者聖ヨハネ等の聖人を描いたステンドグラスが周歩廊を囲んでいます。

 

 → ボローニャ (Bologna) の San Francesco 聖フランチェスコ聖堂を参照ください。

 ドームには聖母戴冠が描かれ、その周囲を多彩なフレスコ画が取り巻いています。

 15-16世紀のフレスコ画の他に、大理石のキリストの哀悼の群像などが見られます。

 聖堂はその場所から、町の歴史の記念すべき出来事の際に利用されてきており、18世紀には一時、病院や倉庫として利用されていましたが、町の中心にあり、多くの人々が参拝する聖堂になっています。

 

 

 

 

 

Piacenza市公式Webサイト「piacere(喜び), Piacenza

聖フランシス教会 Chiesa di San Francesco (日本語)

4. San Giovanni in Canale 聖ジョヴァンニ・イン・カナーレ聖堂

 

 町の中心の市庁舎前のカヴァッリ広場 (Piazza Cavalli)からエマニュエーレ2世通り (Corso Vittorio Emanuele II)を南下し、サン・ジョヴァンニ通り (Via S. Giovannni)を右折して、クローチェ通り (Via Croce)との交差点を左折すると突き当たりの手前左にあります。

 

 訪問後は、クローチェ通りから一段高いところにあるベヴェロラ通り (Via Beverora)から次の聖堂に行くと良いでしょう。

 1220年にドミニコ派が建設したロマネスク様式の聖堂です。

 

 正面入口上には若い洗礼者ヨハネが描かれており、上には大きな薔薇窓があります。その上に荘厳のキリストが聖書を持って坐し、足元からは4本の川が流れ出ています。両脇に聖母子像と洗礼者ヨハネの像が描かれています。聖堂の左手には高い鐘楼が見えます。

 聖堂内は三廊式で、入口から想像できない程きらびやかです。

 聖堂の構造はシンプルで、身廊に四本の煉瓦積みの柱が二列に並び、その奥に内陣と聖歌隊席が続きます。

 内陣には豪華なキボリウムがあり、アプシスには天使に囲まれた父なる神がグリザイユ調の透視図法で描かれています。

 左側廊奥に一カ所礼拝堂があります。それ以外に左右の側廊には礼拝堂はありませんが、ドミニコ派の教会に良く見られるように側面には多くの聖画が描かれており、絵画館的な雰囲気を醸し出しています。

 

 

Piacenza市公式Webサイト「piacere(喜び), Piacenza

運河の聖ヨハネ教会 Chiesa di San Giovanni in Canale

 

MarcoStucchi.com (イタリア各地の360°画像があります)

San Giovanni in Canale

「きらびやかさ」を実感できます。

 

操作方法:

 1. 画面をクリックすると「360°パノラマモード」になります。

 2. マウスの動作が逆の場合→右クリックして上から3つ目の「Change Controlemode」を選択。

 3. 通常表示モードに戻るには、ブラウザの「戻る」をクリック。

 

5. San Rocco 聖ロッコ聖堂

 

 町の中心に向かい、ローマ通り (Via Roma)からレニャーノ通り (Via Legnano)に左折する角にあります。左折してさらに進むと、ドゥオモ (Cattedrale di Piacenza) の前に出ます。

 

 角に鐘楼がありますが、聖堂としての役割を果たしているのか不明です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

San Rocco 情報

http://turismo.provincia.pc.it/it/scopri-il-territorio/arte-e-cultura/chiese-pievi-battisteri/item/chiesa-di-san-rocco.html

 こちら↑ (2017年3月の情報)では、午前中の限られた時間 (9:00~11:30 休日~10:15)に公開されており、中庭には16世紀まで遡る聖人の像があるようです。

 

https://www.inspirock.com/italy/piacenza/chiesa-di-san-rocco-a1300905433

 こちら↑には内部の写真が9点あります。

6. San Savino 聖サヴィノ聖堂

 

 ピアチェンツァの駅から町の中心に向かって、マルゲリータ・ガーデン (Giardini Margherita)を通り抜けると一番初めに左側に見える聖堂です。

 

 903年にロマネスク様式で建立されましたが、北方民族の侵入により破壊され、11世紀なって再建されました。聖堂の正面は17-18世紀にロココ様式に改修され、柱廊が付けられたために当初のロマネスク様式の部分は見えなくなっています。

 

 

 内部は三廊式です。

 

 一段高くなった内陣には12世紀の木製のキリストの磔刑像が飾られています。

 

 多くの聖堂内で見られるうなだれたキリスト像とは異なり、キリストは両手を真横に延ばし、目を開けて正面を見ています。

 地下聖堂(Crypta)にはピアチェンツァの2代目司教の聖サヴィノが埋葬されています。

 

 階段の両脇にはひょうきんな顔のライオンが構え、黄道十二宮の浮彫のメダイオンがあります。

 

 支柱には天の子羊のほか、ロマネスク様式に良く観られる羊やライオン、空想上の動物や鳥、擬人的な柱頭飾りを観ることができます。

 床には12世紀に制作された白黒のモザイク画で、波間に泳ぐ魚や首輪をつけた二頭の獣が見られます。

 

 

 

San Savino 情報

Piacenza市公式Webサイト「piacere(喜び), Piacenza

聖サヴィヌス聖堂 Chiesa di San Savino (日本語)

 

「モザイク」については以下のサイト参照

「I MOSAICI DI SAN SAVINO E IL LABIRINTO PERDUTO」

(聖サヴィノ聖堂のモザイクと失われた迷宮)

http://www.italianways.com/i-mosaici-di-san-savino-e-il-labirinto-perduto/

「つまり、迷宮はこの世界を表しています。入る人にとっては広いですが、そこから抜け出したい人にとっては非常に狭いのです (Google 翻訳)

モザイク写真9点あり。

 

7. San Sepolcro 聖セポルクロ聖堂

 

 町の中心から西端にあるサンタマリア・ディ・カンパーニャ聖堂 (Santa Maria di Campagna)に向かい、カンパーニャ通り (Via Campagna)を進むと左側に見えてきます。

 

 手前には駐車場を兼ねた広場がありますので、大きな聖堂もその全体を見渡すことができます。

 

 

 

 正面には両側から登る階段があり、入口の上には小さな丸い窓が見えますが、両脇の太い片蓋柱が眼を引きます。

 

 1513年から1534年に、建築家トラメッロ (Alessio Toramello)の設計により、数世紀前に聖セポルクロに奉献された聖堂跡に建設されました。

 

 ナポレオンとの戦争当時は従軍病院として使用されており、聖堂の機能を回復したのは20世紀になってからでした。建物は拡充されましたが、回廊部分は隣接する市立病院に併合されています。

 

 

 

 

 

 

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聖墳墓教会 Chiesa di San Sepolcro (日本語)

拝観時間等が記載されています。

 

https://www.comune.piacenza.it/piacere-piacenza/qc8yd4/cosa-vedere/chiese

こちら↑には「月・木曜日見学不可」と書かれています。要確認です。

8. San Sisto 聖シスト聖堂

 

 町の中心の市庁舎前のカヴァッリ広場 (Piazza Cavalli)の北側にあるチッタデッラ通り (Via Cittadella)を北上し、ボルゲット通り (Via Borghetto)に左折して進み、サンシスト通り (Via San Sisto)を右折すると正面に見えて来ます。

 

 874年に皇妃アンギベンガ (Angiberga)が建設した教会を基礎として、1499年から1511年に建設された、ルネサンス様式の聖堂です。正面は1700年代に修復されました。

 

 聖堂正面の前に回廊があるので、門をくぐって聖堂前の広場に出るような印象を持ちます。

 

 一層目には六本のイオニア式の太い柱が並び、二層目の柱頭には顔の彫刻が飾られているのが眼を引きます。中央入口の上と両側の壁龕には聖職者像が置かれています。

 

 ラテン十字形で交差廊には大きなドームが載っています。

 聖堂内部は三廊式で、一段と高くなった内陣はブラマンテ (Bramante)の影響を受けた建築家のトラメッロ (Alessio Toramello)の1514年作で、聖歌隊席は寄木細工で作成された貴重な物です。

 中央主祭壇の祭壇画は有名なラファエッロ作「聖シストの聖母」です。聖母子、聖バルバラ、聖シクストゥス2世法王が描かれ、下には二体の子供の天使が頬杖をついています。

 しかし、原画は18世紀に売却され、現在のものは複製画です。蒲鉾型天井は格子上に細かく彩色されており、両側の側廊の天井はフレスコ画で描かれています。

 初期ルネサンスの絵画が多く飾られています。

 

 

 

Piacenza市公式Webサイト「piacere(喜び), Piacenza

「聖シクトゥス教会 Chiesa di San Sisto」 (日本語)

 

MarcoStucchi.com (イタリア各地の360°画像があります)

https://www.marcostucchi.com/index.html

 

「Chiesa di San Sisto」

https://www.marcostucchi.com/Articoli/SanSisto/index.html

9枚のパノラマ写真があります。寄木細工の聖歌隊席 (3番目の写真)もあります。

操作方法:

 1. 画面をクリックすると「360°パノラマモード」になります。

 2. マウスの動作が逆の場合→右クリックして上から3つ目の「Change Controlemode」を選択。

 3. 通常表示モードに戻るには、ブラウザの「戻る」をクリック。

 

9. Santa Brigida d'Irlanda 聖ブリジーダ聖堂

 

 町の中心の市庁舎前のカヴァッリ広場 (Piazza Cavalli)の西側のカルツォライ通り (Via Calzolai)を西南西に進み、ジェロラモ・イッリカ通り (Via Gerolamo Illica)に左折し、ガリバルディ通り (Corso G. Garibaldi)で右折して、北西に向かい、ボルゴ広場 (Piazza del Borgo)の左側にある聖堂です。

 

 ここからさらに西に、カンパーニャ通り (Via Campagna)を進むと聖セポルクロ聖堂 (San Sepolcro) の前を通り、サンタマリア・ディ・カンパーニャ聖堂 (Santa Maria di Campagna)に至ります。

 

 左側には時計塔を擁し、切妻式屋根の上には三本の尖塔が載るロマネスク様式の聖堂です。正面には薔薇窓があり、両脇を片蓋柱が支えています。

 聖堂の名前から分るように、アイルランドの女性聖人、聖ブリジーダを奉献している聖堂です。イタリアでアイルランドの女性聖人名を冠した、非常に珍しい聖堂です。

 

 

 入口上のティンパヌムには聖ブリジーダが描かれ、その上に神の子羊が見えます。

 

 

 聖堂内部は三廊式で、正面のアプシス上の天蓋には、中央に聖書を手にした荘厳のキリストが両脇に天使を従えて坐しています。

 

 その下には向かって左側に3人の男性の聖人(アイルランドの聖コロンバーノ他)を、右側には3人の女性の聖人(聖キアラ他)を従えて立つ、聖ブリジーダが描かれています。

 

 

→ 聖コロンバーノについてはボッビオ (Bobbio)の項をご参照ください。

 入口を入ると立派な洗礼盤もあります。

10. Santa Maria del Carmine サンタマリア・デル・カルミネ聖堂

 

 聖シスト聖堂 (San Sisto)に向かうサンシスト通り (Via S. Sisto)の前のボルゲット通り (Via Borghetto)を東に向かうと左側に聖堂の正面があります。

 

 一カ所の入口があり、上と両脇の壁龕に聖母と聖人の立像が収められています。

 

 聖堂の左側側面のポスタ・デイ・カヴァッリ通り (Via Posta dei Cavalli)を進むと聖堂の後陣はカザーリ広場 (Piazza Alessandro Casali)に面しており、そのまま進むとファルネーゼ宮殿 (Palazzo Farnese)に出ます。

 

 規模の大きな聖堂ですが、廃墟となっており現在その機能を停止しています。

 

 

 

 

こちら↓によれば、現在、イベント会場を目指した工事中のようです。

https://www.comune.piacenza.it/temi/territorio/operepubbliche/lavori-in-corso/recupero-ex-chiesa-del-carmine/recupero-della-ex-chiesa-del-carmine

11. Santa Maria di Campagna サンタマリア・ディ・カンパーニャ聖堂

 

 町の西端に位置しており、裏手には城壁の一部を見ることができます。1522年に元修道院があった場所に建設された聖堂です。

 

 聖堂の前のクロチアーテ広場 (Piazzale delle Crociate)は現在駐車場になっていますが、伝承では1095年に法王ウルバヌス2世が第1回十字軍を召喚する大演説を行った広場とされています。後の時代に大きな影響を及ぼした、歴史を刻んだ場所として、訪問する価値がある聖堂です。

 

 正面には大きな入口が一カ所だけあり、高く積み上げられた煉瓦は要塞のように見えます。中央には大きな八角形の塔が載り威容を誇る大きな聖堂です。

 

 当初はギリシャ十字型でしたが、1791年に拡張され、内陣部分を延長してラテン十字型に変更されています。

 

 聖堂内は三廊式です。

 中央祭壇のキボリウムには洗礼者聖ヨハネと福音書記者聖ヨハネが両侍する聖母子像が掲げられています。

 

 ドームには預言者・巫子・使徒・父なる神の画像が描かれ、周囲には福音書記者とその表象が見られます。

 側壁面は、16世紀初頭ジョヴァンニ (Giovanni)作のフレスコ画の他、多くの画像で飾られ、華やかな聖堂となっています。

 

 

公式Webサイト「Basilica di Santa Maria di Campagna」

https://santamariadicampagna.com/

 

 

Piacenza市公式Webサイト「piacere(喜び), Piacenza

田舎の聖母マリア聖堂 Basilica di Santa Maria di Campagna (日本語)

 

 

MarcoStucchi.com (イタリア各地の360°画像があります)

https://www.marcostucchi.com/index.html

 

La Basilica di Santa Maria di Campagna

https://www.marcostucchi.com/Panoramiche/VirtualTour/santamariacampagnavr/tour.html

鮮やかなフレスコ画のパノラマ画像を見ることができます。

 

操作方法:

. マウスの動作が逆の場合→右クリックして上から3つ目の「Change Controlemode」を選択。

 

12. Santa Maria in Cortina サンタマリア・イン・コルティナ聖堂

 

 聖アントニーノ聖堂広場 (Piazza Sant'Antonino)から西に向かってジョゼッペ・ヴェルディ通り (Via Giuseppe Verdi)を進むと右にある切妻屋根の非常に小さな聖堂です。

 

 通りに面して入口が斜めに入った場所にあるので、見過ごしがちです。

 

 入口の上には聖母子が描かれています。

 

 

13. Sant'Antonino 聖アントニーノ聖堂

 

 ドゥオーモの前からパーチェ通り (Via Pace)を南に向かい、突き当たりのスカラブリニ通り (Via Scalabrini)を右に曲がって進むと聖堂前の広場 (Piazza Sant'Antonino)に出ます。

 

 街の守護聖人、聖アントニーノを祀った大きな聖堂です。

 

 350年から初代司教の聖ヴィクトール (San Victor)により建立され、375年頃に完成した非常に歴史のある聖堂です。

 当初は単廊式でしたが、その後ゲルマンの移動を含む北方の民族の侵入を受けて破壊され、9世紀にはラテン十字型に拡張され、11世紀初頭には大々的に拡張されています。

 

 聖堂前の広場に面した正面は入口としては使用されておらず、14世紀に聖堂の左側に巨大な「楽園の門」が建設され、そこが入口になっています。

 

 上には見事な薔薇窓が見られます。中央には巨大な八角形の塔が聳え立ち、二連三層のロマネスク様式の窓があります。15世紀には正面の右手奥に回廊が附け加えられています。

 聖堂内は三廊式で、バロック様式で改装されています。

 正面の主祭壇の前には9世紀の物と言われる聖遺物櫃が見られます。

 奥には15世紀制作の祭壇画があり、キリストの磔刑像も15世紀の制作です。

 内陣の両脇とアプシスには聖アントニーノの殉教のフレスコ画が見えます。

ドゥオーモからも近く、訪問されることをお勧めします。

 

 

公式Webサイト「Basilica di S.Antonino」

http://www.sant-antonino.it/

 

 

Piacenza市公式Webサイト「piacere(喜び), Piacenza

聖アント二ヌス聖堂 Basilica di Sant' Antonino(日本語)

 

 

 

MarcoStucchi.com (イタリア各地の360°画像があります)

https://www.marcostucchi.com/index.html

 

La chiesa di Sant'Antonino

https://www.marcostucchi.com/Articoli/SantAntonino/index.html

4枚のパノラマ写真があります。

操作方法:

 1. 画面をクリックすると「360°パノラマモード」になります。

 2. マウスの動作が逆の場合→右クリックして上から3つ目の「Change Controlemode」を選択。

 3. 通常表示モードに戻るには、ブラウザの「戻る」をクリック。

 

14. Chiesa dei Teatini ティアティーニ会修道院

 

 ドゥオーモの前からパーチェ通り (Via Pace)を南に向かい、突き当たりのスカラブリニ通り (Via Scalabrini)を右に曲がり、ヴィンチェンツォ通り (Via San Vincenzo)との交差する角にあります。そのまま進むと聖アントニーノ聖堂 (Sant'Antonino)に至ります。

 

 

 宗教改革に対抗して16世紀に結成されたティアティーノ会の修道院です。

 

 ラテン十字形の大きな聖堂で、交差廊の上にはドームが載っています。

 

 音楽会や催し物会場として利用されており、現在聖堂としての役割を果たしていません。

 

 

 

 

MarcoStucchi.com (イタリア各地の360°画像があります)

https://www.marcostucchi.com/index.html

 

Quando la musica incontra l'arte: la Sala dei Teatini (音楽が芸術と出会うとき:サラ・デイ・テアティーニ)

https://www.marcostucchi.com/Articoli/SalaTeatini/index.html

内部のパノラマ写真 (3枚)があります。

 

操作方法:

 1. 画面をクリックすると「360°パノラマモード」になります。

 2. マウスの動作が逆の場合→右クリックして上から3つ目の「Change Controlemode」を選択。

 3. 通常表示モードに戻るには、ブラウザの「戻る」をクリック。