ルッカ Lucca_2

11. Chiesa di San Romano 聖ロマノ聖堂

 

 街の西にあります。ナポレオーネ広場 (Piazza Napoleone)の北西端からヴィットーリオ・エマニュエーレ2世通り (Via Vittorio Emanuere II) を西に向かい2本目のブルラマッキ通り (Via Burlamacchi)を左折すると、突き当たりに大きな聖堂が見えてきます。

 

 3階建てで、石積みを赤煉瓦で補修した倉庫のような建物です。脇に鐘楼が聳えていなければとても聖堂とは思えない武骨な建物です。

 

 内部には1626年に造られた説教壇があります。

 

 現在は、イベント会場 (Auditorium San Romano)としてコンサート、本のプレゼンテーション、文化イベントなどに使用されています。聖堂としての役割を果たしていません。

 

 

 

 

コンサート会場紹介サイト「Lucca Musica」→ 「Auditorium San Romano

 

 

 

 

12. Chiesa di San Salvatore 聖サルバトーレ聖堂

 

 聖ミケーレ・インフォロ聖堂から1ブロック北に向かうとサルバトーレ広場 (Piazza del Salvatore)に出ます。

 

 

 扉口は3ヵ所あり、右側の楣石には聖体拝領の場面の浮彫が描かれています。扉口上のアーチは白と緑の縞模様でアクセントを付けています。頂点にはかわいらしい十字架が彫られています。

 

 

 聖堂内は三廊式です。

 

 

 

 

 中央祭壇上にはキリストの磔刑像が置かれています。

 

 

 祭壇内には横たわる聖人の彫像が祀られています。

 

 

 側壁には束縛されたキリスト像や聖職者、マリア像など立体的な像が安置されています。

 

13. Chiesa di San Tommaso 聖トマソ聖堂

 

 聖ミケーレ・インフォロ聖堂から西にポッジョ通り (Via di Poggio) を進み、プッチーニの生家を過ぎてディピント宮広場 (Piazza del Palazzo Dipinto) に出て右折し、サンタ・ジュスティナ通り (Via Santa Giustina) に出るまでにありますが、分かりにくい場所です。

 

 

 

 正面は白大理石で化粧されていますが、側面は赤煉瓦積みの聖堂です。

 

 扉口の上のティンパヌムには聖トマソの不信を表す、聖トマソとキリストの青銅の浮彫が飾られています。

 

 

 なぜか側面には聖ゲオルギウスの浮彫が止められています。なお、近くには聖マッテーオ聖堂があります。

 

14. Chiesa di Santa Maria Corteorlandini サンタマリア・コルテオルランディーニ聖堂

 

 聖ミケーレ・インフォロ聖堂から北上し、最初の交差点を左折して、サンタ・ジュスティナ通り (Via Santa Giustina) に入り、ロレト通り (Via del Roleto) に右折すると左側に大きな聖堂が見えてきます。

 

 

 1188年建設の古い聖堂で、ロマネスク様式で建設されましたが、1580年に大幅に改修され、更に、正面は1637年に大理石に改修されました。

 

 

 現在でも南側の扉口の上に、ロマネスク様式に特有の奇妙な顔のライオン像が二頭残っているのが見られます。

 

 

 聖堂内は三廊式で、内装は宗教改革に対抗したトレント宗教会議の指示に従い、大幅に改装されています。説教壇も身廊中ほど左側に設置されています。

 

 正面の中央祭壇にはヴァンブレ作 (Giovanni Vambre) 1673年、の精巧な聖体器が置かれ、脇には燭台を持った金色の天使が脇侍しています。

 

  アプシスには「聖母被昇天」が掲げられています。

 

 

 白大理石の円柱は金色の草文様で飾られ、天井は鮮やかな色彩で天空に突き抜けて飛翔する聖母が描かれています。外観とは異なり、華やかな聖堂です。

 

15. Chiesa di Santa Maria Forisportam (Santa Maria Bianca) サンタマリア・フォリスポルタム聖堂

 

 街の東にあります。聖ミケーレ・インフォロ聖堂から東にサンタ・クローチェ通り (Via Santa Croce)を進むと聖堂が正面に見える広い広場に出ます。更に進むと聖ゲルヴァシオ門 (Porta San Gervasio)に至り、更に奥のエリザ門 (Porta Elisa)が現在の城門ですが、12世紀末に建設された際には城壁の外にありました。

 

 

 正面の大理石製のブラインドアーチ (Blind Arch) と柱廊 (Loggia) はピサ・ロマネスク様式でルッカの聖堂では良く見られます。

 

 

 柱に彫刻はありませんが、柱頭装飾は良く見ると一つ一つが異なり、動物や人顔が付いているのが分かります。

 

 

 正面扉口の上の「聖母戴冠」の浮彫は17世紀制作です。右手の扉口上には「聖母子像」がみえます。

 

 内部は16世紀に改修され、グエルチーノ(Guercino) 作「聖母被昇天」があります。

 

16. Chiesa della Santissima Trinità 聖三位聖堂

 

 街の東の端にあります。聖ミケーレ・インフォロ聖堂から東に延びるサンタ・クローチェ通り (Via Santa Croce)を進み、サンゲルヴァシオ門 (Porta San Gervasio)を通ってエリザ通り (Via Elisa)に入ってすぐ右側に見えてきます。

 

 この先に聖ミケレット聖堂があります。町並みに同化しているので通り過ぎてしまいそうです。

 

 

内部 (Wikimedia Commonsより)
内部 (Wikimedia Commonsより)

 

 扉口は一つだけで奥行きもない、小さな聖堂です。ミサには多くの女性の信徒が集っていました。

17. Sant'Agostino 聖アゴスティーノ聖堂

  街の北に位置し、聖ミケーレ・インフォロ聖堂の前の広場の東北の端からサンタ・ルチア通り (Via Santa Lucia)を北に向かい、ブイア通り (Via Buia)を越えてモロ通り (Via del Moro)に入り、突き当たりのサン・ジョルジョ通り(Via San Giorgio)を左折して、3本目のグラツィエ通り (Via delle Grazie)に右折すると突き当たりにあります。

 サンタマリア・コルテオルランディーニ聖堂 (Santa Maria Corteorlandini)のすぐ北です。

 

 また、聖堂東側のアジリ通り (Via degli Asili)を東に向かい、チェザーレ・バッティスティ通り (Via Cesare Battisti)で左折すると聖フレディアーノ聖堂に突き当たります。

 

 正面は扉口の高さまで白大理石で葺いてありますが、その上と側面は赤煉瓦積みのままです。

 

 

 聖堂内は背の高い単廊式で、中央祭壇には聖遺物が祀られています。飾り気のない簡素な聖堂です。

 

18. Chiesa di Sant'Andrea 聖アンドレア聖堂

 

 聖ミケーレ・インフォロ聖堂の前の広場の北東の端からサンタ・ルチア通り (Via Santa Lucia)を北に向かい、ブイア通り (Via Buia)で右折し東に向かうと、名前がサンタンドレア通り (Via Sant'Andrea)となります。そこから100mほど先の右側にあります。

 

 

 聖堂正面は扉口が一つで、ティンパヌムには丸窓があり、アーチの基礎台には二頭のライオンが獲物を抱えて半身を突き出している、ロマネスク様式の聖堂です。

 

 

 煉瓦造りですが、正面は大理石で装丁した跡が残り、側壁には柱廊が見えます。 

 

19. Chiesa dei Santi Paolino e Donato 聖パオリーノとドナート聖堂

 

 聖ミケーレ・インフォロ聖堂から西へ向かうサン・パオリーノ通り (Via San Paolino)を進み、南へ向かうヴィーコロ・サン・ピエリーノ通り (Vicolo San Pierino)との角にあります。

 

 

 13世紀にロマネスク様式で建設されましたが、16世紀に全面的に改修されています。

 

 

 聖堂の正面は、白大理石で扉口の左右には4本の片蓋柱 が三層まで突き抜けています。

 

 二層目の窓と三層目の丸窓の上まで天井がある非常に高い聖堂です。

 

 扉口をはさんで、18世紀に制作された聖パオリーノと聖ドナートの彫像が壁龕の中に立っています。

 

 聖堂内は三廊式で、側廊は4ヵ所の礼拝堂になっています。

 

 

 側廊の上部にはステンドグラスがはめ込まれ、明るさを取り入れています。

 

 

 中央祭壇にはキリストの磔刑像が置かれ、アプシス上には聖人が多くの天使に囲まれています。

 

 

 左側面には聖パオリーノの殉教の場面がフレスコ画で描かれています。

 

20. Chiesa dei Santi Giovanni e Reparata 聖ジョバンニと聖レパラータ聖堂

 

 サンピエトロ門 (Porta San Pietro)から市内に入り、ナポレオーネ広場 (Piazza Napoleone)からジリオ広場 (Piazza del Giglio)の北側の道を東に向かうと、通りの名前がドゥオモ通り (Via Duomo)と変わります。大聖堂の手前の左側にあります。

 

 現在の大聖堂に司教座が移る前にはこの聖堂に司教座がありました。

 

 

 聖堂内は三廊式で、アプシスには「受胎告知」が描かれ、中央祭壇の右側にはトスカーナのマチルダ女伯の墓 (Monumento alla Contessa Matilde)があります。  

 

内部 (Wikimedia Commonsより)
内部 (Wikimedia Commonsより)

 

 1066年、神聖ローマ皇帝ハインリッヒ4世は、叙任権を巡り時の教皇グレゴリオ7世と争い、結果教皇に破門されてしまいます。皇帝は帝国内の諸侯の反抗を防ぐため、教皇の滞在する城の前まで出向き、雪の中を裸足で改悛を示し、教皇に破門を解いて貰うことを願った、という事件が起こりました。

 

 

   この『 カノッサの屈辱』と呼ばれる中世史上の重要な事件に関連し、皇帝が教皇へのとりなしを依頼したのがマティルダ女伯でした。