フィレンツェ Firenze_2

11. Basilica di Santa Maria del Carmine サンタマリア・デルカルミネ聖堂

 

 カッライア橋 (Ponte alla Carraia) で、アルノ川を渡り、セラーリ通り (via Serragli) を直進してモナカ通り (via Monaca) に右折するとカルミネ広場に出ます。駐車場になっている石畳の広い広場です。

 

 聖堂正面には扉口が一つ、丸窓も修復されており、粗石を積み上げただけの飾りのないシンプルな造りです。13世紀に建設されましたが、1771年に罹災しほとんど焼失したため、現在の聖堂は18世紀後半に再建されたものです。

 

 

 そのため、ラテン十字型の単廊式の聖堂は、外観とは大きく異なり華やかなバロック様式で、左右には礼拝堂が並んでいます。

 

 高い天井には天空に舞うキリストが煌びやかに描かれています。中央祭壇裏にはオルガンがあり、ドームには聖母被昇天が描かれています。

 

 

 幸いなことに、聖具室、ブランカッチ (Brancacci) 礼拝堂とコルシーニ (Corsini) 礼拝堂は罹災を免れたため、現在でも貴重なマゾリーノ (Masolino) とマザッチョ (Masaccio) の作品を見ることができます。

 

 なお、ブランカッチ礼拝堂は聖堂内からでも垣間見ることはできますが、聖堂正面脇のルネサンスを代表する回廊を通って入場することができます。

 ブランカッチ礼拝堂は、14世紀にブランカッチ家により建設されていた礼拝堂ですが、15世紀になって大富豪のフェリーチェ・ブランカッチ (Felice Brancacci) により大装飾が始められました。使命を受けたマゾリーノとマザッチョは共同して「聖ペテロの生涯」を描き始めますが、マゾリーノはハンガリーに、マザッチョは1427年にローマに招聘され、翌年死去したため、フレスコ画の作成は中断します。しかも1436年にはメディチ家に対抗したブランカッチ家はフィレンツェから追放され、家族の肖像画も削除されてしまいました。その後1481~83年になってフィリッピーノ・リッピ (Filippino Lippi) により壁画は完成しています。

 「聖ペテロの生涯」はルネサンス絵画を代表する作品で、フィリッポ・リッピ、フラ・アンジェリコ、の他、多くの画家たちが修業のために通ったとされています。また、レオナルド・ダヴィンチ、ミケランジェロやラッファエロといった後にルネサンスを代表する大画家たちも若い頃には足繁く通ったと言われています。

 

 中央の祭壇画「カルミネの聖母」の両脇にある12枚のフレスコ画は、マゾリーニ作「原罪」「足の悪い病人を治す聖ペテロ、とタビタを蘇生させる聖ペテロ」、マザッチョ作「楽園追放」「貢の銭」「洗礼を施す聖ペテロ」、フィリッピーノ・リッピ作「天使により牢から解放される聖ペテロ」「審問される聖ペトロと聖パウロ、と聖ペトロの磔刑」など、すばらしい秀作を間近に見ることができます。

12. Chiesa di Santa Margherita dei Cerchi サンタマルゲリタ・デイチェルキ聖堂

 

 大聖堂からシニョーリア広場に向かってカリツァイウォーリ通り (via del Calzaiuoli) を進み、オルサンミケーレ聖堂に出たら左折すると、ダンテの家 (Casa di Dante) の前の広場に出ます。

 

 このダンテの家の脇の細い路にある小さな聖堂です。扉が開いていて中が見えて初めて聖堂と判るような、街並みに溶け込んでいる聖堂です。ガイドさんに連れられた観光客は、ダンテの家まで来られる場合はありますが、この聖堂にまで来られる方はいらっしゃらないようです。

 

 

 中央祭壇奥には聖母子画が掲げられています。入って左手には、ダンテが聖堂に礼拝に入る所を描いた絵が掛けられています。

 

関連サイト:

ダンテとベアトリーチェについては「イタリアの誘惑」サイトのこの記事もご覧ください。

http://jun-gloriosa.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-117c.html

13. Chiesa di Santa Maria Maggiore サンタマリア・マッジョーレ聖堂

 

 駅前からイタリア広場 (Piazza della Unita Italiana) を通って、パンツアーニ通り (via Panzani) を進み、交叉するバンキ通り (via Banchi) が名前をチェッレターニ通り (via Cerretani) と変えて直ぐ右側にあります。

 

 

 聖堂の正面は粗石で、小さな丸窓が一つあるだけのロマネスク様式で建設された、飾り気のない造りです。

 

 中央に一つある扉口のティンパヌムには聖母子像の立像の浮彫があります。

 

 

 聖堂内は三廊式で、両側面には礼拝堂が並んでいます。中央祭壇にはキリストの磔刑像が掲げられ、奥にはオルガンが見え、アプシスはステンドグラスで飾られており、近代になって改修された聖堂です。

 

 

 中央左側の祭壇には見事な聖母子像が安置されています。

 

 身廊の天井には飾りはありませんが、身廊と直角に交差する両側廊の半円形天井にはフレスコ画が残っています。

 

14. Basilica di Santa Maria Novella サンタマリア・ノヴェッラ聖堂

 

 フィレンツェの鉄道の駅は正式には「サンタマリア・ノヴェッラ駅」と言われるように、駅前の広場を通して見える大きな聖堂です。駅から見えるのは聖堂の後陣で、扉口は反対側にあります。

 

  1246年から建設が始められたゴティック様式にフィレンツェ独特のスタイルを取り入れた大きな聖堂です。

 

 

 正面は15世紀に「万能の天才」レオン・バッティスタ・アルベルティ (Leon Battista Alberti) 設計による、白と緑とピンクの色大理石による幾何学模様で飾られています。 

 

 

 3ヵ所ある扉口の中央の上のティンパヌムには聖ドメニコと天使が描かれています。

 

 

 聖堂内は太い束ね柱が穹窿を支える三廊式で、白と緑の縞模様の大理石がアーチを構成しています。柱は内陣に向かって間隔が狭くなっていますので、奥行きが一層強調され、広さを感じさせます。

 

ジョット「十字架上のキリスト」
ジョット「十字架上のキリスト」

 

  身廊の中央にはジョット作「十字架上のキリスト」の板絵が天井から下げられています。

 

 キリストを「受難の象徴」ではなく、生身の人間として描いた、ルネサンス期を象徴する絵画です。

 

 

 中央祭壇にもキリストの磔刑像が掲げられています。

 

ギルランダイオ 「聖母戴冠」
ギルランダイオ 「聖母戴冠」

 

 アプシスのステンドグラス上の壁中央にはギルランダイオ作の「聖母戴冠」が、その周囲には「聖母伝」と「洗礼者聖ヨハネ伝」がフレスコ画で描かれています。

 

 左手のゴンディ礼拝堂の祭壇にはブルネレスキ作のキリストの磔刑像が掲げられ、右手のストロッツィ礼拝堂にはフィリッピーノ・リッピ作「聖ヨハネとピリポ伝」のフレスコ画があります。

マザッチョ「聖三位一体と聖母と聖ヨハネと寄進者達」
マザッチョ「聖三位一体と聖母と聖ヨハネと寄進者達」

 

 説教壇の奥左側には夭逝したマザッチョ、1427年頃作の「聖三位一体と聖母と聖ヨハネと寄進者達」があります。

 

 一点透視の遠近法で描かれたフレスコ画は、側壁の奥にも祭壇があるように見え、当初多くの参拝者の注目を集めたと言われています。

 

 ルネサンス期の革新的遠近法のこの絵画は必見です。

 

 

 またサンティッシマ・アヌンツィアータ聖堂の「受胎告知」を模倣したフレスコ画もあります。ここでは大天使ガブリエルは聖母の左手に跪き、両手を胸元でクロスしている姿は同じですが、聖母の部屋の外にいる点が大きな相違となっています。

 

 

 なお、付属修道院は現在サンタマリア・ノヴェッラ美術館 (Museo di Santa Maria Novella) となっており、別の入口から入ります。

 

15. Chiesa di Santa Trinita 聖三位聖堂

 

 アルノ川に掛かるサンタトリニタ橋の手前にある歴史ある聖堂です。

 

 扉口は3ヵ所あり、二層の上段の中央には丸窓があります。4本の片蓋柱が支える堂々とした造りです。

 

 

 ロマネスク様式の聖堂ですが、聖堂内は太い柱が2列に並び、三廊式のようですが、両脇に大きな礼拝堂が並ぶ五廊式の聖堂で、ゴティック様式になっています。

 

 

 中央主祭壇には聖三位一体の多翼祭壇画が置かれ、アプシスはステンドグラスになっています。

 

平面図
平面図

 

 礼拝堂の中でも右側4番目のバルトリーニ・サルンベーニ (Bartolini Salimbeni) 礼拝堂 (上図平面図①) にはモナコ (Lorenzo Monaco) 作「聖母の生涯」が納められています。

 

La Cappella Sassetti  (サセッティ礼拝堂)
La Cappella Sassetti (サセッティ礼拝堂)

 

 中央右手の大きなサセッティ (Sassetti) 礼拝堂(上図平面図④)  にはジュリアーノ (Giulia da Sangallo) 作のフランチェスコ・サセッティ夫妻の墓が納められています。

 

 三層になったフレスコ画の一番下の祭壇に掲げられた「降誕」図には作者のギルランダイオ (Domenico Ghirlandaio) 自身が牧童として描かれています。その脇に奉献者夫妻が描かれ、その上には「ローマ書記官の息子の目覚」 (Awakening of Roman Notary's son) が、最上段には、「教皇ホノリウス3世によるフランチェスコ会の会則認可」 (Confirmation of the Franciscan Rule by Pope Honorius III) の大きなフレスコ画があります。

 

 右手にはフランチェスコ・サセッティ親子がロレンツォ・メディチとアントニオ・プッチの手前に描かれています。また階段から登るように描かれた人物はロレンツォ・メディチの子供たちです。この題材は本来13世紀にローマで施行されたことを元にしていますが、絵の背景には15世紀のフィレンツェのシニョーリア広場と思われる建築物が描かれています。

 

 

 この他にも「聖フランチェスコの生涯」 (Life of San Francesco) から、「イスラム君主の前の火の審理」(Trials by Fire before the Sultan) 等ギルランダイオ1482/86年の作品が見られます。

 

 その他に、「受胎告知」「キリストの磔刑」「聖母戴冠」等、フレスコ画や板絵が多く飾られています。

 

16. Chiesa di Santi Apostoli 聖使徒聖堂

 

 サンタトリニタ橋 (Ponte Santa Trinita) の手前を川沿いに東に向かう道から一本北で、並行しているサントアポストリ通り (Borgo Santi Apostoli) にある、小さな聖堂です。

 

 

 ほとんど訪問する人もない見落としがちな聖堂ですが、通りに聖堂の名前が残っているので判るように、シャルルマーニュ大帝が建立したとされる、歴史ある聖堂です。11世紀に未洗礼で死去した赤子の墓地跡に建設されています。

 

 ロマネスク様式の聖堂で、二連式の窓があるだけのシンプルな造りです。

 

17. Chiesa dei Santi Michele e Gaetano 聖ミケーレとガエターノ聖堂

 

 駅前からイタリア広場 (Piazza della Unita Italiana) を通って、パンツァーニ通り (via Panzani) を進み、バンキ通り (via Banchi) と交叉したら、高級ブランドの路面店が並ぶトルナブォーリ通り (via Tornabuoni) に入ると左手に見えてくるバロック様式の大きな聖堂です。

 17世紀初めにカルロ・ディ・メディチ枢機卿の依頼で建設されています。

 

 

 3ヵ所の扉口があり、中央の扉口脇にはアカンサスの柱頭飾りが施された二本ずつの片蓋柱が上層部まで突き抜け、両脇の片蓋柱との間の壁龕には聖人像が立ち、天使の像共々、聖堂の荘厳さを強調しています。

 

 

 聖堂内は両脇に礼拝堂が並ぶ三廊式で、半円形の穹窿天井です。

 

 

 中央祭壇奥には丸窓があり、聖堂内に明るい光を届けています。

 

 

 扉口を入った上にはオルガンが設置され、側面には多くの聖人像が見られますが、各礼拝堂にも「東方三王の訪問」、「聖ロレンツオの殉教」、等の絵画と共に色彩テラコッタの聖母子像や聖人の立像が納められています。

 

 

 床は色彩大理石で模様が描かれており、墓石もまた色彩鮮やかなのが特徴です。外観同様、聖堂内にも聖人像が多く飾られており、色彩溢れる聖堂です。

 

18. Basilica della Santissima Annunziata サンティッシマ・アヌンツィアータ聖堂

 大聖堂からセルヴィ通り (via Servi) を北東に向かうと同名の広場に出ます。聖堂正面には背の高い7個のアーチで構成された柱廊が広がり、扉口は3ヵ所見えますが、奥の聖堂は切り妻屋根がわずかに見えるだけです。

 

 聖堂は13世紀半ばに成立した、聖母への特別の奉仕と崇敬に身を捧げた悔悛者の集団から発展した「聖母マリアの使僕会」(Santa Maria dei Servi) により、フィレンツェ郊外に建設され、1294年に完成しました。その後14世紀を通して拡張され、1644年以降バロック様式に変更されました。

 

 聖堂に入る手前にはミケッティ (Michetti) が改修したアトリウムがあります。現在、回廊の周囲は一面にフレスコ画で覆われていますが、14世紀頃には信者から奉納された大小の奉納物 (エクスヴォート) で埋め尽くされており、奉納物の回廊と呼ばれていました。

 

 

 

 「エクスヴォート」については、以下のような研究をされている方もいらっしゃいます。

 

細川瑛梨「エクス・ヴォートの盾 フラ・アンジェリコの「銀器収納棚」装飾パネルをめぐる一考察」京都造形美術大学通信教育部2013年度卒業研究要約より

http://kirara.cyber.kyoto-art.ac.jp/digital_kirara/graduation_works/detail.php?act=dtl&year=2013&cid=551&ctl_id=123&cate_id=20

 

 

 聖堂は三廊式で、左右には礼拝堂が並びます。

 

 

 中央祭壇には聖遺物容器が置かれています。

 

 アプシス上の天蓋には聖母被昇天が描かれています。

 

 聖母礼拝堂には「聖母マリアの使僕会」(Santa Maria dei Servi:サンタマリア・ディセルヴィ) 聖堂で良く見られる、胸に7本の剣の刺さった聖母像が見られます。

 

 バッチオ (Baccio Bandinelli) 1559年作のピエタ像ではキリストは、聖母ではなく神に抱きかかえられています。なお、元は聖堂内に納められていた絵画が、現在は美術館に収納されている場合がありますので、確認されることをお勧めします。

 

 

  聖堂に入って左側の聖母の礼拝堂は、その他の礼拝堂とは異なり (他の礼拝堂と区別するために祈祷堂という表現を使う場合があります)、独立した形態となっています。

 

 この礼拝堂には1250年頃 (1340年説有り) に描かれたフレスコ画の「受胎告知」(作者不詳) が納められています。フレスコ画は14世紀フィレンツェの絵画の典型とされる幾何学模様で装飾された帯が周囲を囲んでいますが、現在ではその内側に大天使ガブリエルを強調するかのように金属製の額縁が施されていますので、見づらくなっています。

 

 この絵の聖母の顔は人の手に因らず、天使により描かれたとする奇跡譚が確立し、多くの崇敬者を集めることになります。

 

 記録では1361年に教皇インノケンティウス6世は受胎告知の礼拝堂の訪問者に贖宥を認め、1369年頃にはオンニサンティ聖堂でフレスコ画の複製が制作されています。なお、1370年には祭壇が公式に聖別されています。

 

 15世紀半ばにはピエロ・デ・メディチが主たる庇護者となり、大理石の聖龕を造り礼拝堂を金属網で囲み、人々が受胎告知の聖画に近づくことを妨げ、扉で閉鎖することで一層神聖視されていくことになりました。

 

  大天使ガブリエルを左手に、聖母を右手に配し、左手斜め上方から聖母に向かって聖霊が下って来ると言う、この受胎告知の構図は14世紀後半から15世紀初頭にかけて、イタリア各地に広く普及して行きます。大きな街の中心にある聖堂から、小さな村の聖堂まで、多くの聖堂で類似の作品を見ることができます。なお、市内でもサンタマリア・ノヴェッラ聖堂の他、隣接する聖マルコ聖堂に模倣されたフレスコ画を認めることができます。

 

 この構図は、現在ではウィフィツ美術館に収蔵されているシモーネ・マルティネ (Simone Martine) がシエナ大聖堂の祭壇に描いた「受胎告知」1333年作や、100年後の1440年にフラ・アンジェリコが描いた「受胎告知」(サンマルコ美術館 (Museo di San Marco) 収容) に連なって行きます。

19. Basilica di Santo Spirito 聖スピリト聖堂

 

 サンタトリニタ橋 (Ponte Santa Trinita) でアルノ川を渡り、マッジョ通り (via Maggio) を直進して、2本目を右折するとサントスピリト広場に出ます。

 

 近くにはピッティ宮 (Palazzo Pitti) があり、観光客も見られますが、広場には野菜、蜂蜜、ハム、花、等を商う出店が集まるマーケットになっていることが多く、下町の賑やかさを感じさせます。

 

 1252年にアウグスト派の集会所として始まり、1444年にブルネレスキ (Brunelleschi) が聖堂を建設しています。

 

 ラテン十字型の大きな聖堂で、扉口が3ヵ所、上には丸窓があるだけで外観上は非常にシンプルな造りです。

 

 

 

 手前左手には回廊があり、周壁にはフレスコ画が描かれています。

 

 

 

 奥には1503年にダニョロ作の鐘楼があります。

 

 聖堂内部はコリント式の柱頭飾りの柱が並ぶ三廊式に、両脇に40個の半円形の礼拝堂が並ぶ五廊式です。

 

 大きな中央祭壇は交叉廊の中央に設置され、その周囲が回遊できる構造になっていますが、ゴティック様式に見られる放射状祭室とは異なり、広々としています。

 

 正面の薔薇窓はペルジーノ (Pergino) 作「降誕」です。

 

 多くの礼拝堂の中でも、ネリ (Nerli) 礼拝堂にはフィリッポリッピ (Filippino Lippi) 作「聖母子」、ヴェットーリ (Vettori) 礼拝堂にはマッゾ (Maso di Banco) 作、多翼祭壇画の「聖母子と聖人」、コルビネッリ (Corbinelli) 礼拝堂の祭壇はサンソヴィーノ(Andrea Sansovino)作で、コジモ (Cosimo Rosselli) 作「聖母子と聖人」、セーニ (Segni) 礼拝堂にはギルランダイオ (Ridolfo del Ghirlandaio) 作「聖母子と聖人」、ランフレディーニ (Lanfredini) 礼拝堂にはボッティチーニ (Francesco Botticini) 作「聖モニカと修道女」、等の秀作を見ることができます。

 

 左側廊から前室を抜けると、八角形の聖具室に入りますが、そこにはミケランジェロ作の木製のキリストの磔刑像が飾られています。

 

 なお、ヴァティカンのサンピエトロ大聖堂にあるミケランジェロのピエタ像やローマのサンタマリア・ソープラミネルヴァ聖堂にある十字架を掲げるキリスト像のレプリカも見られます。