デゼンツァーノ・デル・ガルダ Desenzano del Garda
ミラノとヴェネツィアを結ぶ鉄道路線と高速道路が走っており、イタリア第一の大きな湖であるガルダ湖 (Lago di Garda)周辺を訪れる際の玄関口で、避暑・避寒地として人気のある街。
【アクセス】
ブレシア(Brescia)とヴェローナ(Verona)の中間地点にあり、ブレシアから列車で20分ほど、ミラノからは1時間半程で到着しますが、急行は停車しませんのでご注意ください。
のんびりと訪れるのにふさわしい町です。駅は湖の南端にあり、湖に向かって坂道を下っていくと、湖畔に至るまでに洒落たホテルが多くありますし、湖畔にはホテルと大きな別荘が並び、ジョギングや、サイクリングをしながら長期滞在するのに適した街です。
湖は透き通っており、湖畔からも魚の泳ぐ姿が見られます。
【歴史】
3世紀から4世紀にかけて、ローマ帝国の時代にはガルダ湖畔が地中海の趣に似ていることから、景観を求めてローマ人が移り住んだと言われ、ローマ帝国時代の多色モザイクが床に敷き詰められた遺跡も残っています。
【街を歩く】
駅から西に向かい高台に登ると街が一望できますし、遠くガルダ湖に張り出した半島が見えます。そこにあるシルミオーネ(Sirmione)の街にはスカリゲーリ(Scaligeri)家の城があります。
湖畔からシルミオーネ行きなど各方面に向かう湖周遊の観光船が出ています。その航路も良く見えます。
この見晴らしの良い高台には城がありますが、現在公開されていません。
宿は、特に夏期の休暇時期には混み合いますので、早めに予約する必要があります。
1. Duomo ドォーモ 大聖堂 (Santa Maria Maddalena)
街の中心地にありますが、湖畔からは一本入ったローマ通り(Via Roma)にあり、狭い道を通って行きますので、やや分かりにくい場所にあります。
聖堂はブレシア(Brescia)の建築家、ジュリオ(Giulio)の設計で、1586年から1611年に掛けてバロック様式で建設されました。
聖堂内は三廊式で、ドーリア式の大理石の円柱が並びます。
主祭壇には神殿の形をした聖櫃があり、上部の小ドーム上には復活したキリストの小像があります。
左側の側廊の入口から2番目にある、聖体の祭壇 (L'altare del Santissimo Sacramento)にはティエポロ(Gian Battista Tiepolo)作の「最後の晩餐」があります。
その他チェレスティ(Andrea Celesti)作の絵があります。