イーモラ Imola

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Imola   城 (Rocca Sforzesca)
Imola 城 (Rocca Sforzesca)

 エミリア・ロマーニャ州 (Emilia-Romagna) ボローニャ県 (Città metropolitana di Bologna)にある都市であり、エミリア・ロマーニャ州の州都でもある県都ボローニャ (Bologna)に次ぎ、第2の人口を持つ。

 

アクセス

 ボローニャ (Bologna)から電車で東に向かうと20分ほどで着きます。東隣の町がファエンツァ (Faenza)で、さらにフォルリ (Forli)チェゼーナ (Cesena)と続きます。北東の40km先にはラヴェンナ (Ravenna)があります。

Imola  城壁跡にある城門
Imola 城壁跡にある城門

歴 史

 紀元前のローマ時代に遡るようで、5世紀に西ローマ帝国が滅亡した後は、北方民族とビザンティン帝国とのせめぎあいの場所となっています。

 

 その後、ローマ法王に与した都市と神聖ローマ帝国皇帝側の都市に分かれて抗争が続いた時代には近隣の都市とも抗争があり、安定しない時期が続いています。

 

 15世紀初めにミラノのヴィスコンティ家が支配した時期に現在残る城が建設されています。後にミラノ公のスフォルツァ家の支配を経て、15世紀末から16世紀初めまで、ローマ法王アレッサンドロ6世 (Alessandro VI)の非嫡出子のチェザーレ・ボルジア (Cesare Borgia)が公爵として支配しています。

 

 このチェザーレ公の軍事技術者であったレオナルド・ダ・ヴィンチは町の詳細な鳥瞰図を作成しており、現在でも見ることができます。

 

 鳥観図では町は城壁で囲まれ、外側には水濠が巡らされていますが、現在では水濠は埋め立てられて通りとなっています。

 

 町はその後発展して拡張しており、城壁も一部残るだけとなっていますが、現在の旧市街はレオナルドの残した地図とほとんど差異がなく、いかに正確に作成されていたのか改めて驚かされます。

Imola  町の中心のマッテオッティ広場 (Piazza Matteotti)
Imola 町の中心のマッテオッティ広場 (Piazza Matteotti)

町を歩く

 駅は町の北端にあり、旧市街の中心地までは1kmほどあります。駅前から市内までバスがありますが、駅前から旧市街までは直線ですので迷うことはありません。

 

 城 (Rocca Sforzesca)は町の南西にその威容を示しています。ほぼ正方形で、四隅に円柱形の櫓を持ち、その間を高い壁が繋ぐ典型的な中世の築城方式を示しています。

 

 城の前の水濠は埋め立てられて芝生になっていますが、入城門の前には堡塁が残っており、堅固な造りであったことが伺われます。

 

 城内には自由に入れて、市民の憩いの公園となっています。

 

 聖堂をはじめ、名所旧跡は旧市町の中にまとまっていますので、歩いて見て回ることができます。ボローニャ (Bologna)から日帰りで訪問できる町です。

 

 

Imola公式観光サイト VisitingImola (英語):http://visitareimola.it/eng/

トップページに「Tourist Information Office」の場所や営業時間が記載。

 

1. Duomo (San Cassiano) 大聖堂

 

 駅前からアンドレア・コスタ通り (Via Andrea Costa)を直進すると、道の名前がアッピア通り (Via Appia)に変わります。旧市街に入り、町の中心を東西に走るエミリア通り (Via Emilia)に右折して、西に向かい、ブゲッティ通り (Via Don Bughetti)を南に左折するとドゥオーモの正面に出ます。

 

 または、エミリア通りを渡り、マッツィーニ通り (Via G. Mazzini)を進んで、聖カルロ聖堂 (San Carlo)の前からガリバルディ通り (Via Giuseppe Garibaldi)に右折して西に進むとドゥオーモの大きな後陣から右側面に出ます。

 

 4世紀初めに殉教した町の守護聖人の聖カッシアーノ (San Cassiano)に奉献して12世紀に建設されています。

 

 入口は3カ所あり、イオニア式の柱頭飾りの付いた片蓋柱が二層部分まで伸びて、切妻屋根を支えています。

 

 正面は19世紀半ばに完成しています。左奥の鐘楼は15世紀後半の建設です。

 非常に大きな聖堂で、聖堂内は18世紀に、もともと5廊式であった聖堂を3廊式に改築しており、両脇に大きな礼拝堂が並んでいます。

 中央主祭壇には聖カッシアーノの殉教が掛けられ、脇には四名の聖人の立像が柱の壁龕に収められています。

 左側廊の最初に16世紀に制作された大理石の洗礼盤があります。

 左側廊の三番目には聖母被昇天があります。

 右側廊の二番目には15世紀に制作されたキリストの磔刑像があります。

 

 その他、18世紀のイーモラの画家によるエマオの食事 (La Cena di Emmaus)など多くの絵画が見られます。

 中央交差廊のドームは蜂の巣のような六角形で飾られています。

 地下聖堂 (La cripta)は白大理石の3廊式で、イーモラにゆかりのある聖人の聖遺骨を納めた聖堂になっています。

 聖カッシアーノ、イーモラの出身でラヴェンナの司教となった聖クリソロゴ (San Pier Crisologo)、5世紀末のイーモラ出身の聖プロイエット (San Proietto)と7世紀の聖マウレリオ (San Maurelio di Boghenza)です。

 

 

Imola   Braccio di San Cassiano (Wikimedia Commonsより)
Imola Braccio di San Cassiano (Wikimedia Commonsより)

 聖遺物として聖カッシアーノの腕の聖遺骨が収納されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Imola公式観光サイト「Basilica Cattedrale di San Cassiano Martire」

http://visitareimola.it/eng/basilica-cattedrale-di-san-cassiano-martire/

開館時間等の情報があります。

 

2. San Carlo 聖カルロ聖堂

 

 ドゥオーモの右側面のガリバルディ通り (Via Giuseppe Garibaldi)を東に向かうと、突き当たりにある小さな聖堂です。

 

 聖堂前のマッツィーニ通り (Via G. Mazzini)で北に向かうとエミリア通り (Via Emilia)に出ます。そのまま直進するとアッピア通り (Via Appia)から駅前に至ります。

 

 1613年の建設の聖堂ですが、19世紀になって聖堂名が変更されています。それまでは聖ロレンツォ聖堂 (San Lorenzo)と呼ばれていました。

 

 聖堂正面には一カ所の入口があり、聖人の浮き彫りが飾られ、二層目との繋ぎ帯に現在でも聖ロレンツォ聖堂と書かれたままになっています。

 

 聖堂内は単廊式です。

 

 主祭壇には聖母と聖人の絵が掛けられ、両脇には大小 2カ所の礼拝堂が並んでいます。

 

 入口内側の上にはオルガンが置かれています。

3. San Giacomo 聖ジャコモ聖堂

 

 ドゥオーモ広場からブゲッティ通り (Via Don Bughetti)で北に向かい、町を東西に走るエミリア通り (Via Emilia)で左折して西に向かうと右手にあります。

 そのまま進むと聖大ジャコモ聖堂 (San Giacomo Maggiore del Carmine)に出ます。

 

 聖堂の右側には広場がありますが駐車場になっています。入口は一カ所で時別の飾りもなく、通りに面しており、左隣の民家と同じ大きさなので、気が付かないで通り過ぎてしまいます。

 聖堂内は単廊式で、主祭壇には聖母と聖人の絵が掛けられています。

 両側面には2カ所ずつ礼拝堂があります。

4. San Giacomo Maggiore del Carmine 聖大ジャコモ聖堂

 

 町の中心にあるマッテオッティ広場 (Piazza Matteotti)からエミリア通り (Via Emilia)を西に向かい、しばらく進むと右側にあります。

 

 交差路から南にバンディエラ通り (Via Fratelli Bandiera)を進むと城が見えてきます。

 

 聖堂は通りから若干入っているので、聖ジャコモ聖堂 (San Giacomo)よりわかりやすいと思います。入口は一カ所で二層の小さな聖堂です。

 聖堂内は単廊式で、主祭壇にはキリストの磔刑像が置かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 両脇に説教壇があり、2カ所ずつ礼拝堂があります。内装はバロック様式です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Imola公式観光サイト「Chiesa di San Giacomo Maggiore del Carmine」

http://visitareimola.it/eng/chiesa-di-san-giacomo-maggiore-del-carmine/

 

5. San Macario (Ortodossa Romena di Imola) 聖マカリオ聖堂

左:Santa Maria dei Servi、右:San Macario
左:Santa Maria dei Servi、右:San Macario

 町の中心を東西に走るエミリア通り (Via Emilia)を東に向かい、旧市街のほぼ東端でミッレ通り (Via dei Mille)に右折するとすぐのところにあります。聖堂の前には広場があり、聖堂の正面は北を向いています。聖堂の左側に隣接して西面してあるのが、サンタマリア・デイ・セルヴィ聖堂 (Santa Maria dei Servi)です。

 1562年に建設され、入口は一つで上に窓があるだけの小さな聖堂です。

 聖堂内は単廊式で、コリント式の柱が並んでいます。

 現在ではギリシャ正教の聖堂になっており、主祭壇にはキリストと聖母子のイコンが置かれているほか、多くのイコンが飾られています。

6. Santa Maria dei Servi サンタマリア・デイ・セルヴィ聖堂

左がサンタマリア・デイ・セルヴィ聖堂、右が聖マカリオ聖堂
左がサンタマリア・デイ・セルヴィ聖堂、右が聖マカリオ聖堂

 

 町の中心を東西に走るエミリア通り (Via Emilia)を東に向かい、旧市街のほぼ東端の右側にあります。

 

 聖堂の前には広場があり、聖堂の正面は西を向いていますが、聖堂の右側に隣接して北面しているのが、聖マカリオ聖堂 (San Macario)で、現在ギリシャ正教の聖堂になっています。

 「聖母マリアの下僕会」の聖堂です。

 1317年から建設されて1341年に完成した後に16世紀半ばに改築されています。

 

 聖堂前には四連式のアーチが並ぶ柱廊があり、入口は一カ所で左奥に鐘楼が立っています。

 聖堂内は単廊式で、主祭壇には大きな金鍍金された衝立があります。

 そして、四体の天使の間に聖母子画がはめ込まれています。

 左右には3カ所の礼拝堂があります。

 

 右の二番目の礼拝堂には聖ラツィオシ (San Pellegrino Laziosi)の礼拝堂があります。

 

 左の二番目には聖ベニツィ (San Filippo Benizi)の礼拝堂があります。

 両方ともヴィアーニ (Domenico Maria Viani)の作品です。

 

 扉口の内側の上にはオルガンが設置されています。

 

 

 

 

 聖ラツィオシも、聖ベニツィも、あまり馴染みのない聖人ですが、この聖堂内で聖ラツィオシと聖ベニツィが向かい合った礼拝堂に置かれているのは以下の理由によります。

 

 13世紀半ばのフォルリ (Forli)の町はローマ法王領でしたが、神聖ローマ帝国皇帝に与する勢力が台頭して町を二分するほど紛糾していました。

 

 その抗争を鎮めるためにローマ法王から派遣されたのが、聖母マリアの下僕会の筆頭者であったベニツィでした。

 一方ラツィオシは神聖ローマ帝国皇帝に与するリーダーの一人息子で、ベニツィの来訪を阻止するために暴力をふるった若者でした。

 その後ラツィオシはベニツィの許しを得て、改心して聖母マリアの下僕会に入信し聖人となったのです。なお、ベニツィは1671年に列聖されています。

 

 

Imola公式観光サイト「Chiesa di Santa Maria dei Servi」

http://visitareimola.it/eng/chiesa-di-santa-mariadei-servi/

 

7. Convento dell'Osservanza (Santa Maria delle Grazie)(San Michele) オッセルヴァンザ女子修道院

 

 大聖堂の右側面から南に向かってビクシオ通り (Via Nino Bixio)に入り、直進すると城壁のあったところにポツンと城門の跡が見えてきます。さらに進むとビアンコンチーニ広場 (Piazza Alessandro Bianconcini)に出ます。広場から聖堂が見えます。

 レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた当時の鳥瞰図では、城壁を取り囲む水濠の外側に描かれています。

 

 通称「オッセルヴァンザ (Osservanza)」ですが、現在では聖ミケーレ聖堂 (San Michele)になっています。

 

 15世紀初めにサンタマリア・デレ・グラツィエ修道院 (Convento di Santa Maria delle Grazie)とサンミケーレ聖堂 (San Michele)とが合体した聖堂です。

 

Santa Maria delle Grazie
Santa Maria delle Grazie

 聖堂の正面がサンタマリア・デレ・グラツィエ聖堂で、単廊式の小さな聖堂です。

Santa Maria delle Grazie
Santa Maria delle Grazie

 内陣の前には鉄格子があり、聖職者側と平信徒側とが分けられています。境界の両脇に聖フランチェスコと聖アントニオの立像があり、主祭壇には聖母子画が掛けられています。

 

 天井のドームには聖人に見上げられる聖母子が描かれています。

San Michele
San Michele

 隣接するサンミケーレ聖堂の前には柱廊があり、聖堂内は一変して飾りがありません。

 

 主祭壇にはキリストの磔刑像が置かれているだけです。

San Michele
San Michele

 聖堂は左側面にのみ一段高くなった側廊がある、二廊式の変則的な造りになっています。

 聖堂の右側には回廊があり、周囲の側面にはフレスコ画が描かれています。多くのフレスコ画は剥離していますが、フランチェスコ派の修道僧や、聖母子などが描かれていたことがわかります。

 聖堂の左側の小庭にある礼拝堂にテラッコッタ製の「哀悼」が収められています。

 

 

 

 

 

 

 

Imola公式観光サイト:「Chiesa di San Michele e Convento dell’Osservanza」

http://visitareimola.it/eng/chiesa-di-san-michele-e-convento-dellosservanza/

8. Santa Maria in Regola サンタマリア・イン・レゴラ聖堂

 

 町の中心を東西に走るエミリア通り (Via Emilia)を東に向かい、マッテオッティ広場 (Piazza Matteotti)から二本目のコジモ・モレリ通り (Via Cosimo Morelli)に右折すると左側にあります。

 

 左の写真はエミリア通りから、コジモ・モレリ通り (Via Cosimo Morelli) に右折したところで、振り返って見たもの。

 

 写真奥に見えるのは、聖アゴスティノ聖堂 (Sant'Agostino)です。

 記録に登場するのは10世紀末からで、ベネディクト派の修道院として建設されています。

 

 18世紀のナポレオンによる占領時代に修道院は廃止され、単独の聖堂として存続することになりました。聖堂の右手にある回廊は現在警察署となっています。

 

 聖堂正面は狭い通りに面して西面しており、一カ所の入口と四角い窓があるだけの簡素な造りです。

 聖堂内はほぼ正方形の単廊式で、主祭壇にはビザンティン帝国から移設された祭壇がおかれています。左右側面に3カ所の礼拝堂があります。

 左側面の中央には聖シギスモンド (San Sigismondo)の聖遺骨が納められた石棺が置かれ、上には横臥する聖人の石像とキリストの生誕の絵画が掛けられたひときわ大きな祭壇があります。

 なお、聖シギスモンドの腕の聖遺骨と、聖母がまとっていたヴェールがこの聖堂の聖遺物として保管されているようです。

 天井は楕円形で六角形の蜂の巣のような飾りでおおわれています。バロック様式の美しい聖堂です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Imola公式観光サイト:「Chiesa di Santa Maria in Regola」

http://visitareimola.it/eng/chiesa-di-santa-maria-in-regola/

9. Sant'Agata 聖アガタ聖堂

 

 駅前からコスタ通り (Viale Andrea Costa)で旧市街に向かい、カルドゥッチ通り (Viale Giosue Carducci)を越えて城壁の跡に残る城門跡を通って旧市街に入ります。

 通りはアッピア通り (Via Appia )と名前を変え、二つめの交差点のカヴール通り (Via Camillo Benso Conte di Cavour)で左折すると右側にあります。

 1146年には存在していたとされる古い聖堂です。入口は一カ所で、脇にコリント式柱頭飾りの載る片蓋柱があり、上には半円形の窓があります。煉瓦造りで、上層部は煉瓦積みのままになっています。

 

 1605年まで正面は完成せず。1592年にできていたジェスイット派の学問所と合併しています。

 聖堂内は単廊式で、主祭壇には聖アガタの殉教の場面が描かれています。

 右側の最初の礼拝堂は聖チェチリア (Santa Cecilia)、三番目はスペインの聖フランチェスコ・サヴェリオ (San Francesco Saverio)、左側の三番目は聖イグナティオ・ロヨラ (Sant'Ignazio di Loyola)の礼拝堂になっています。

 各礼拝堂に掲げられた絵画は17世紀の画家によるものです。

 

 扉口の内側の上にはオルガンが設置されています。聖堂内は白一色で清楚な印象を与えています。

 

 

 

 

 

Imola公式観光サイト:「Chiesa di Sant’Agata」

http://visitareimola.it/eng/chiesa-di-santagata/

10. Sant'Agostino 聖アゴスティノ聖堂

 

 旧市街に入って、アッピア通り (Via Appia)を南下すると町の中心を東西に走るエミリア通り (Via Emilia)に出ます。

 

 東に向かいマッテオッティ広場 (Piazza Matteotti)を過ぎると通りの左側(北)に聖堂の右側面が見えてきます。正面は狭いマルサラ通り (Via Marsala)にあります。

 12世紀にあった古い聖堂を14世紀に改築しています。その後数次にわたり拡大され背の高い聖堂になっています。入口は一カ所で、上に窓はありますが、側面の下層部分には一切窓がなく、上層部にも三カ所しかない、煉瓦の塊のような形態をしています。

 

 聖堂内は単廊式で、左右に3カ所の礼拝堂があり、天使の礼拝堂、聖ニコロの礼拝堂など、ボローニャ派による絵画が掛けられているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Imola公式観光サイト:「Chiesa di Sant’Agostino」

http://visitareimola.it/eng/chiesa-di-santagostino/

内部の写真があります。

11. Suffragio 執成しの祈りの聖堂

 

 町の中心にあるマッテオッティ広場 (Piazza Matteotti)の南端にあり、正面は北を向いています。

 

 1687年に建設された小さな聖堂で、正面は19世紀になって改修されています。

 

 入口は一カ所で両脇にイオニア式の柱頭飾りが載った片蓋柱が二本並び、上には円形の窓があります。

 聖堂内は単廊式です。

 

 正面には聖母画が掛けられ、コリント式の柱が並んだ左右壁に大小5カ所の礼拝堂が並んでいます。

 右側面の二番目は聖ガエタノ (San Gaetano)の礼拝堂です。

 左側面の二番目は聖三位一体と聖カッシアーノと聖クリソゴノ (SS. Cassiano e Pier Crisologo)の礼拝堂です。

12. Santi Nicolò e Domenico 聖ニコロと聖ドメニコ聖堂

扉 (19世紀後半の版画。Wikimedia Commonsより)
扉 (19世紀後半の版画。Wikimedia Commonsより)

 

 町の中心を東西に走るエミリア通り (Via Emilia)をマッテオッティ広場 (Piazza  Matteotti)から西に向かい、狭いオルシニ通り (Via Felice Orsini)を右折し、すぐにクアルト通り (Via Quarto)に左折すると聖堂の正面に出ます。

Chiesa dei Santi Nicolò e Domenico ロッジア (Wikimedia Commonsより)
Chiesa dei Santi Nicolò e Domenico ロッジア (Wikimedia Commonsより)

 13世紀末に建設されたドメニコ派の聖堂ですが、現在博物館と美術館になっており、聖堂としての役割をはたしていません。

 

 

 

Imola公式観光サイト:「Chiesa dei Santi Nicolò e Domenico」

http://visitareimola.it/eng/chiesa-dei-santi-nicolo-e-domenico/

 

 

博物館・美術館の情報

Museo di San Domenico Imola