ファエンツァ Faenza

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Faenza 広場の時計塔と噴水
Faenza 広場の時計塔と噴水

 ファエンツァ (Faenza)は、エミリア・ロマーニャ州ラヴェンナ県にある、県都ラヴェンナ (Ravena)に次ぐ第2の都市。

 

アクセス

 ボローニャ (Bologna)から列車で東に向かうと1時間弱で着きます。ファエンツァからアドリア海に面したリミニ (Rimini)までも同じくらいの時間がかかります。

 六角形をした城壁都市で、現在でも城壁の一部が見られます。駅から城壁内の旧市街に向かって南下し、街の中心の広場までは1kmほどありますが、多くの聖堂は旧市街に集中していますので、歩いて見て回ることができます。

 

 歴 史

 街の歴史は古く、紀元前からその存在が記録されています。

 中世時代初期は、北イタリアの各地で見られた、ローマ法王に与する側と神聖ローマ帝国皇帝に与する派との争いに巻き込まれて混乱していましたが、14世紀になってマンフレディ (Manfredi)家の元で繁栄しています。

 

陶磁器博物館 (Museo Internazionale delle Ceramiche) 外観
陶磁器博物館 (Museo Internazionale delle Ceramiche) 外観

 

街の概要

 陶磁器の街として知られ、街の名前のFaenzaは各国語で陶器を意味する単語の語源 (例:英語のFaience)にもなっています。

 

 駅から400mほど南下すると、世界に誇る陶磁器博物館 (M.I.C.=Museo Internazionale delle Ceramiche)があります。

 

 

Faenza  ファエンツァ皿
Faenza ファエンツァ皿

 紀元前のイタリアで発掘された土器から日本の有田や中国の景徳鎮の作品を含み、近代のピカソの作品まで、古今東西の陶磁器が幅広く収集されています。

 

 

 聖堂の床に敷かれたモザイク、タイルをはじめ聖母子の彩色テラコッタも展示されています。特に「ファエンツァ」と呼ばれる特有の花柄や、神話や聖書からの物語を細かく描き込んだ絵皿は圧巻です。

 

 

 

 

Faenza テラコッタ製の聖母
Faenza テラコッタ製の聖母

 この博物館の展示品を見るだけでも、この街を訪問する価値があります。展示品の数も多く、広い博物館ですから時間を十分にとって訪問することをお勧めします。

 

 

 この博物館以外にも、陶器に関する美術館があります。ファエンツァ柄の絵皿を販売する専門店もあります。 

 

 

Faenza  ミルゼッティ宮 (Palazzo Milzetti)
Faenza ミルゼッティ宮 (Palazzo Milzetti)

 

  広場に面した豪勢な市庁舎を始め、街には歴史的建造物が多くあります。なかでも、ミルゼッティ宮 (Palazzo Milzetti)は18世紀に建設されたネオクラッシック造りの屋敷ですが、八角形の豪華な広間のほか、ピストッキ (Giuseppe Pistocchi)作のフレスコ画で覆いつくされた部屋が続き、見ごたえがあります。

 

 清潔で洗練された、落ち着いた街です。

Faenza  ミルゼッティ宮 (Palazzo Milzetti)
Faenza ミルゼッティ宮 (Palazzo Milzetti)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その他の情報

 ファエンツァについて詳しいサイト

 「イタリア ファエンツァ」

 

 

 

1. Duomo (San Pietro) 大聖堂

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 駅前からバッカリーニ通り (Viale Baccarini)を進み、街の中心を横断するジュゼッペ・マッツィーニ通り(Corso Giuseppe Mazzini)を左折して進むと、街のシンボルともいえる時計塔 (Torre Civica dell'Orologio)が見えて来ます。

 

 街の中心にある広場に出ます。右手 (南側)がポポロ広場 (Piazza dell Popolo)で、市庁舎の入るポデスタ宮 (Palazzo del Podesta)があり、左手 (北側)がリベルタ広場 (Piazza della Liberta)で、聖堂はリベルタ広場に面しています。

 聖堂は広場から十段以上の階段の上にあります。中央の入口の上に二箇所アーチ型の窓があり、その上に丸窓があり、切妻屋根が載っています。左右の入口の上には丸窓があり、更にその両側に片流れ屋根の建屋があるという、左右対称の堂々たる造りです。

 

 1474年、ファエンツァの領主カルロ2世 (Carlo ll Manfredi)により、旧来の聖堂をマイアーノ (Giuliano da Maiano)の設計で改築させ、16世紀初めに完成しています。ただし表面は煉瓦積みのままで、化粧板は裾部分のみに見られます。

 聖堂内は三廊式のラテン十字形ですが、左右の側廊に八か所の礼拝堂が翼廊まで並んでいますので、五廊式のように見えます。

 

 

 中央主祭壇には聖母画が置かれています。聖歌隊席は1513年に作成されており、両脇にはオルガンがあります。

 右側廊の1番目は雪の聖母礼拝堂で<聖堂での論争>、4番目は洗礼者聖ヨハネ礼拝堂で、インノチェンツォ・ダ・イーモラ (Innocenzo da Imola)1526年作の、<聖母子と洗礼者聖ヨハネ・聖ピエトロ・聖パオロ・ヨアキム・アン>が、5番目は聖テレンツォ (San Terenzio)礼拝堂で、大天使ミカエルの彫像と聖人の墓が、8番目はキリストの磔刑礼拝堂で、1480年作のキリストの磔刑像が置かれています。

 中央左側は聖サヴィノ (San Savino)の祭壇で、ヴァザーリ (Vasari)はその著書でマイアーノ (Benedetto da Maiano)1474年作の墓、と記していましたが、最近の研究ではロッセリーノ (Antonio Rossellino)作とみなされています。

 左側廊の1番目の礼拝堂には洗礼盤が置かれています。

 3番目は聖ボッロメオ (San Carlo Borromeo)礼拝堂で、6番目は17世紀にファエンツァで死去した聖ダミアーニ (San Pier Damiani)を祀る礼拝堂で聖人の聖遺骨が安置されています。

 8番目はローマからスコットランドへの帰途、ファエンツァで死去した12世紀の聖エミリアーノ (San Emiliano)を祀る礼拝堂で、墓石は近代のもので両脇には、希望と賢明を表象する立像があります。

 左右壁のほか、特に天井には受胎告知、キリストの神殿奉献、聖母被昇天などの華やかなフレスコ画と大理石像で鮮やかに飾りたてられています。多くは15世紀以降の作品が見られます。なお、スカリオラ (Scagliola)で飾られた祭壇が多くみられます。

2. San Bartolomeo 聖バルトロメオ聖堂

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 街の中心にあるポポロ広場からジャコモ・マッテオッティ通り (Corso Giacomo Matteotti)を南下して二本目のカルロ・チェザーレ・スカレッタ通り (Via Carlo Cesare Scaletta)に曲がる角にあります。

 13世紀初頭にロマネスク様式で建設され、アーチ型の入口の上に二連式のアーチ型窓がある切妻屋根の小さな聖堂です。第一次大戦後は戦没者慰霊の聖堂となっています。

 

3. San Domenico 聖ドメニコ聖堂

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 駅前からアルフレード・バッカリーニ通り (Viale Alfredo Baccarini)を進み、左手に陶磁器博物館 (M.I.C.)を過ぎた角で右折して、細いウゴニア通り (Via Ugonia)に入り突き当たりに左の写真のように聖堂の側面が見えて来ます。

 

 突き当たりを左に回り込むと、正面入口があります。

 1231年に建設され、1760年にタドリーニ (Francesco Tadolini da Bologna)の設計で改築されています。

 

 入口は一カ所で上に聖アンドレアの磔刑を示す浮彫が見えますが、これはこの聖堂が元は聖アンドレア聖堂であったことの名残です。

 

 イオニア式の柱頭飾りを持つ四本の片蓋柱が二層の上に載る切妻屋根を支えています。両脇の壁龕に聖母子、聖ドメニコの他、聖職者像が収められています。中央にドームが載り、右手奥に鐘楼があります。

 聖堂内は三廊式で、両側に四か所の礼拝堂が並んでいます。

 右側廊の二番目は聖トマソ (San Tomaso d'Aquino)、四番目は聖ドメニコと天使、左側廊の四番目は聖母の奇蹟とロザリオ、三番目は聖ヴィンチェンツォ・フェラーリ (San Vincenzo Ferrari)、二番目はご訪問、最初はキリストの磔刑、の礼拝堂です。

 内装は地元ファエンツァの設計家のパガネッリ (Domenico Paganelli)が施行しています。なお、パガネッリは広場の時計塔も設計しています。

4. San Filippo Neri o del Pio Suffragio 聖フィリッポ・ネリ聖堂

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 駅前からアルフレード・バッカリーニ通り (Viale Alfredo Baccarini)を進み、陶磁器博物館 (M.I.C.)を過ぎると、通りの名前がドメニコ・バッカリーニ通り (Corso Domenico Baccarini)と変わります。

 

 街の中心を横断するジュゼッペ・マッジーニ通り (Corso Giuseppe Mazzini)に左折すると左側に見えて来ます。正面は通りに面していますので、南面していることになります。

 1647年にカルメン会派の聖堂として、ルネサンス様式で建設されています。中央の入口を太い円柱が挟み、下層に四か所の壁龕があり、上層には二個の壁龕がありますが、中に像は供えられていません。

 

 聖堂内部は三廊式で、中央主祭壇は聖フィリッポネリの幻視、が掲げられています。左右に二箇所礼拝堂が並んでいます。

 

 ほぼ同時代に建設されたサンタマリア・デリ・アンジェロ聖堂 (Santa Maria degll'Angelo (Nuova))と似た形態をしています。

5. San Rocco 聖ロッコ聖堂

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 駅前からアルフレード・バッカリーニ通り (Viale Alfredo Baccarini)を進み、街の中心を横断するジュゼッペ・マッジィーニ通り (Corso Giuseppe Mazzini)を右折して最初のジョヴァンニ・パスコリ通り (Via Giovanni Pascoli)を左折して直進すると、奥にサンタマリア・アド・ニヴェス聖堂 (Santa Maria ad Nives (Vecchio))の八角形の鐘楼が見えて来ます。

 

 道の名前がバリアティコ通り (Via Baliatico)と変わる角を右折してサンロッコ広場 (Piazza San Rocco)に入ると、突き当りに聖ロッコ聖堂の正面が見えます。

 16世紀の建設で、19世紀改築されています。小さな聖堂で入口が一つで、右に鐘楼が添って立っています。 

6. Santissima Filippo e Gaetano o dei Servi 聖フィリッポと聖ガエタノ聖堂

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 街の中心を通る大通りのジュゼッペ・マッジーニ通り (Corso Giuseppe Mazzini)は街の中心にあるポポロ広場 (Piazza del Popolo)から、アウレリーオ・サッフィ通り (Corso Aurelio Saffi)と名前を変えますが、そのまま2ブロックほど進むと右手にある大きな聖堂です。

 

 通常はセルヴィ聖堂 (Chiesa dei Servi)と呼ばれています。

 8世紀に建設された古い聖堂です。14世紀には托鉢修道会に属し、二つの会派が合体しています。18世紀に改築された後、戦争でも被害をこうむりませんでした。鐘楼も18世紀の建設です。

 

 現在では図書館と資料館と独立記念博物館となっており、聖堂としての役割は果たしていません。

7. Santa Maria ad Nives (Vecchio) サンタマリア・アド・ニヴェス聖堂

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 駅前からアルフレード・バッカリーニ通り (Viale Alfredo Baccarini)を南下して、左手に陶磁器博物館 (M.I.C.)を過ぎたところで道の名前がドメーニコ・バッカリーニ通り (Corso Domenico Baccarini)と変わります。2ブロック先でジュゼッペ・マッジーニ通り (Corso Giuseppe Mazzini)と交差すると、カヴール通り (Via Cavour)と名前が変わります。

 

 さらに2ブロック進み、その先30mほど進み、右手に入るバリアティコ通り (Via Baliatico)に入ると、道の突き当たり奥に聖堂の正面が見えてきます。

 現在ではサンタマリア・アド・ニヴェス聖堂と表記されますが、当初はサンタマリア・フォリス・ポルタン聖堂 (Santa Maria Foris Portam)と呼ばれていました。

 

 通常はサンタマリア・ヌオヴァ(Santa Maria degli'Angelo)聖堂(=新)と区別するために、サンタマリア・ヴェッキオ聖堂(=旧)と呼ばれています。

 

 ファエンツァで一番古い聖堂で、6世紀に建設されています。ベネディクト派の修道院で、当時は城壁の外に位置していました。正面は現在とは反対側にありましたが1655年に再建された際に変更されています。

 

 その際に正面に柱廊が付けられています。正面の右に聳える八角柱の鐘楼は10世紀の建設で、40mを超え、街の遠くからもその独特な姿を見ることができ、存在感を示しています。

 現在の大聖堂に司教座が移る前は、この聖堂に司教座があったとされています。

 

 

 聖堂内は三廊式のラテン十字形です。中央主祭壇は聖ベルナルドを祀り、左側廊の一番目はサッキ (Gaspare Sacchi)1522年作、聖母子と聖人、ほかに17世紀初めの作品で、聖ベルナルドの生涯を描いたフレスコ画があります。

8. Santa Maria dell'Angelo (Nuova) サンタマリア・デッランジェロ聖堂

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 駅前からアルフレード・バッカリーニ通り (Viale Alfredo Baccarini)を南下して、左手に陶磁器博物館 (M.I.C.)を過ぎたところで道の名前がドメーニコ・バッカリーニ通り (Corso Domenico Baccarini)と変わります。2ブロック先でジュゼッペ・マッジーニ通り (Corso Giuseppe Mazzini)と交差すると、カヴール通り (Via Cavour)と名前が変わります。

 

 1本目のサンタマリア・デッランジェロ通り (Via Santa Maria dell'Angelo)を左折して、1ブロック先の左側にあります。聖堂の入口はサンタマリア・デッランジェロ通りにありますので、正面は南面しています。

 聖カシアーノ (San Cassiano)聖堂と合併して1621年に設立されています。現在ではサンタマリア・アド・ニヴェス聖堂 (Santa Maria ad Nives)と区別するために、サンタマリア・ヌオヴァ(新)聖堂と呼ばれています。

 

 聖フィリッポネリ聖堂と同じような形態をしています。入口は一か所で、両脇に壁龕があります。最上層部は煉瓦積みのままになっています。

 聖堂内は三廊式で、中央主祭壇は聖母と天使で、フランチェスコ・ボッロミニ (Francesco Borromini)17世紀の作品です。左側廊の最初は聖母子の礼拝堂で、15世紀の作品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内部の写真はこの↓ページの下にある、「Photo gallery」に1枚あります。

https://www.prolocofaenza.it/it/visita-faenza/luoghi/chiese-e-monumenti/chiesa-di-santa-maria-dell-angelo/

9. Sant'Agostino 聖アゴスティノ聖堂

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 街の中心にあるポポロ広場 (Piazza del Popolo)からジャコモ・マッテオッティ通り (Corso Giacomo Matteotti)を南下して聖バルトロメオ聖堂 (San Bartolomeo)を右手に見て進むと、左に聖堂前の広場 (Piazza Sant'Agostino)が見えてきます。

 聖堂の正面は三連式の柱廊があり、左手奥に鐘楼が見えています。

 

 チェザーレ・スカレッティ (Carlo Cesare Scaletti)の設計で1520年に建設されました。

 聖堂内は単廊式で、天井と柱は白を基調にした清楚な作りです。

 

 

 中央主祭壇にはパドヴァの聖アントニオが掲げられ、オルガンが置かれています。

 

 両脇に並ぶ四か所の礼拝堂はバロック様式で飾られています。

 右側二番目にはキリストの磔刑像が、左手二番目には聖母子、三番目には大天使ミカエルの礼拝堂があります。

 

 玉座の聖母と聖人達はセバスティアーノ・スカレッティ (Sebastiano Scaletti)の作品です。

10. Sant'Antonio di Padva パドヴァの聖アントニオ聖堂

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 駅前からアルフレード・バッカリーニ通り (Viale Alfredo Baccarini)を南下して、左手に陶磁器博物館 (M.I.C.)を過ぎたところで道の名前がドメーニコ・バッカリーニ通り (Corso Domenico Baccarini)と変わります。2ブロック先でジュゼッペ・マッジーニ通り (Corso Giuseppe Mazzini)と交差すると、カヴール通り (Via Cavour)と名前が変わります。

 

 左側の駐車場を過ぎてジューリオ・チェザーレ・トンドゥッチ通り (Via Giulio Cesare Tonducci)に左折すると左側にミルゼッティ宮 (Palazzo Milzetti)があり、そのまま進むと聖堂の右側面に出ます。

 

 16世紀の建設で、聖堂は西向きです。入口と角窓と丸窓が縦一列に並んだフランチェスコ会の簡素な聖堂です。

 聖アゴスティノ聖堂 (Sant'Agostino)と同様にチェザーレ・スカレッティ (Carlo Cesare Scaletti)の設計とされています。

 

 

Faenza Sant'Agostino内部 (Wikimedia Commons)
Faenza Sant'Agostino内部 (Wikimedia Commons)

 聖堂内は三廊式で、主祭壇の聖母と聖人はセバスティアーノ・スカレッティ (Sebastiano Scaletti)の作とされています。

11. Santo Stefano 聖ステファノ聖堂

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 街の中心にあるリベルタ広場 (Piazza della Liberta)の北端で左折して、9月20日通り (Via XX Settembre)に入るとすぐ右側にあります。

 

 正面は通りに面していますので、南面しています。1677年に建設された小さな聖堂です。

 聖堂内は単廊式で、主祭壇には聖ステファノの殉教が描かれています。なお、右側面の礼拝堂にはセバスティアンの殉教が見られます。

12. Santo Stefano Vetere (Vecchio) 聖ステファノ・ヴェーテレ聖堂

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 駅前からアルフレード・バッカリーニ通り (Viale Alfredo Baccarini)を進み、街の中心を横断するジュゼッペ・マッジーニ通り (Corso Giuseppe Mazzini)に左折して、街の中心の広場に向かいます。

 

 通りの左側にある聖フィリッポ・ネリ聖堂 (San Filippo Neri o del Pio Suffragio)を過ぎて最初に左折できる通りはファニーノ・ファニーニ通り (Via Fanino Fanini)ですが、その次の狭い通り(Via Santo Stefano)から建屋を潜ぐって左折すると聖堂の脇に出ます。

 小さな広場がありますが、マッジーニ通りから聖堂は見えません。

 

 1485年に建設された八角形の小さな聖堂で、上層階には一箇所ずつ丸窓がついています。洗礼堂のような形態をしています。大聖堂の設計者と同じ、マイアーノ (Giuliano da Maiano)の設計とされています。

 

 現在では廃墟となっており、聖堂としての役割は果たしていません。

13. Sant'Umiltà 聖ウミルタ聖堂

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 駅前からアルフレード・バッカリーニ通り (Viale Alfredo Baccarini)を進み、街の中心を横断するジュゼッペ・マッジィーニ通り (Corso Giuseppe Mazzini)を右折して最初のジョバンニ・パスコリ通り (Via Giovanni Pascoli)に左折すると、奥にサンタマリア・アド・ニヴェス聖堂 (Santa Maria ad Nives (Vecchio))の八角形の鐘楼が見えて来ます。

 

 サンタマリア・デランジェロ通り (Via Santa Maria dell'Angelo)との交差点の右手前にある聖堂です。

 そのまま進むと聖ロッコ聖堂 (San Rocco)から、サンタマリア・アド・ニヴェス聖堂 (Santa Maria ad Nives (Vecchio))に至ります。

 

 16世紀に建設され、1741年に完成したロココ様式の聖堂です。小さな聖堂ですが、街の守護聖人の名前を冠した重要な聖堂です。

 

 

 なお、聖ウミルタは、1226年にファエンツァの裕福な家で生まれ、女子修道院の一会派 (Vallombrosane)を設立し、1310年5月22日にフィレンツェで死去しています。後に列聖され、街の守護聖人とされています。