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アストルガ (Astorga)

 

1.大聖堂(Catedral de Santa Maria

3世紀にはスペインには司教座の置かれた大聖堂は三か所しか有りませんでした。

その一つが、このアストルガの大聖堂で、スペインでの布教活動の重量な位置を占めていました。

11世紀にロマネスク様式で建設された聖堂を、15世紀に壮大なゴティック様式の大聖堂に改築しています。

正面にある扉口のティンパヌムには、キリストの十字架降下の浅浮彫が施されています。

聖堂内は三廊式で、左右の側廊の外側に礼拝堂が並ぶ巨大な規模を誇っています。

身廊の中央にコの字型の二層の聖歌隊席が占め、座席の後ろには殉教聖人や聖職者の浮彫が施されています。中央主祭壇には極彩色で飾られた彫刻により、生誕、神殿奉献、東方三王の礼拝、等の聖母伝の場面が示された天井にまで届く五面三層の衝立があります。

衝立の中央には周囲を天使に囲まれた被昇天の聖母像が置かれ、その上の段では聖母がキリストより冠を授かっています。最上部には磔刑のキリスト像の脇に聖母と福音書記者聖ヨハネの立像彫像の他聖人の像が置かれています。

聖堂の側面には、聖母子礼拝堂、マグダレのマリアの礼拝堂、アヴィラのサンタテレサ礼拝堂、聖ヒエロニムス礼拝堂、聖ロレンツォ礼拝堂、洗礼者聖ヨハネ礼拝堂、サンミゲル礼拝堂、サンティアゴ礼拝堂、等々多くの礼拝堂が並んでいます。そのすべての礼拝堂に金鍍金された像が見られます。

非常に華やかな聖堂です。

 

両側壁のステンドグラスからは極彩色の光が差し込んでいます。1. Parroquia de San Bartolome

11世紀建設のロマネスク様式の聖堂です。町でも古い聖堂に属しています。

町役場のあるスペイン広場から南下して、最初の通りを東に曲がると広場の奥に見えてきます。

正面から見ると、左右非対称の構造と言うよりは、バランスが崩れていると言った方が適している聖堂です。

正面に向かって左から8:3:4の割合で構成されており、左側の8の割合の部分と右側の4の割合の部分は片流れの屋根になっています。中央部分の3の割合の個所は一段と高くなって鐘楼が組み込まれています。

8の割合の部分の右端に相当する場所に扉口があるので、扉口は聖堂の中央にはありません。その上には丸窓が穿たれていますので中央から外れていることが強調されています。

見ていてなんとも落ち着かなくなる構造をしています。

 

2.Celda de las Emoaredadas (Capilla de San Esteban)、 (Iglesia de Santa Maria) 

大聖堂の東隣に接続している二つの聖堂があります。14世紀に建設されています。

その二つの聖堂を小さな部屋が繋いでいます。

そのために通称「サンドイッチの小部屋」と呼ばれています。この小部屋には通りに鉄格子のはまった窓があるだけで、それ以外に出入りする個所はありません。外部との接触を一切絶ち、修業するために造られています。

通りにある数段の階段を登り、鉄格子を通して小さな窓から小部屋のなかを覗くと鉄の十字架が見えます。

 

3.San Francesco

町の東南の端に位置しており、ローマ時代の遺跡に隣接しています。

13世紀の建立で、17世紀に改築されています。

正面扉口の上の壁龕には聖職者の像があり、上に鐘楼が載っています。

 

4.司教館(Episcopal Palace

大聖堂の東北にあります。

火災で罹災したことから再建にあたり、当時の司教が友人のガウディ(Antoni Gaudi)に設計を依頼して1889年に建設が開始されました。

バルセロナで建設に当たっていたガウディは多忙なために設計書を送っただけで、現場には訪れていません。

お伽の国の城を思わせる建屋は当時から論争を巻き起こしています。なお、設計を依頼した司教は完成した後にその奇抜さゆえに利用しなかったといわれます。遠くからでもその個性ある構造は目立っています。入館料が必要です。

 

 

 

アビラ  (Avila)

 

 

1.大聖堂 (Catedral de Cristo Salvador)

アヴィラは城壁に囲まれた城塞都市ですが、大聖堂の後陣の半円形がその城壁の一部を形成しています。

1091年に建設された古い聖堂です。

12世紀に改築を始め15世紀までかかりましたが右側には鐘楼が載っておらず、左右非対称形のままで現在でも

完成していません。スペインで最初のゴティック様式の聖堂で、フランスのサンドニ聖堂に類似しています。

正面左側の鐘楼にある時計は1475年の製造です。

正面の扉口前には鎖に繋がれたライオンが柱の上に載り、左右にもライオンの載った柱が二本ずつ配置されています。

北側の扉口は現在閉鎖されていますが、左右に六人の聖十二使徒の立像が柱に彫られて扇型を構成し、ティンパヌムの中央には玉座のキリストが浅浮彫されています。

聖堂内は三廊式で、中央は聖歌隊席が占め、左右にパイプオルガンが設置されています。その裏側には中央に東方三王の礼拝、左に割礼、聖堂での説教、金門の会合が、右に嬰児殺戮、エジプト逃避、ご訪問の浅浮彫の他、賑々しく彫刻で飾られた衝立が聳えています。

中央主祭壇は中央にキリストの変容、上に磔刑、左右に受胎告知、東方三王の礼拝、鞭打ち、復活、キリストの公生涯が描かれた絵が収められた五面三段の衝立が置かれています。衝立の奥のアプシスにはステンドグラスが見られます。

 

2.Cappila de San Segundo

大聖堂の後陣の半円形の南脇に隣接する聖堂です。

アビラ市の城壁の一部を構成しており、聖堂内には城壁に沿った市外の道から階段で入ることになります。

 

3.Convento Santa Ana

城壁の外側の東側にあります。Santa Ana広場の北側に位置しています。

現在ではその役割を果たしていません。